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2022年5月16日化学のものづくりDXに特化したデータ解析・機械学習クラウドサービス「Datachemical LAB」がリリース

2022年4月21日、データケミカル株式会社は、「Datachemical LAB(データケミカルラボ)」の提供を開始したことを発表しました。
「Datachemical LAB」は、無機・有機・高分子など化学のものづくりにおいて、手持ちの実験データを使って、クラウド上で容易にデータ解析・機械学習を活用することができるクラウドサービスです。
これにより、データサイエンティストがいない現場においても、新規の分子や材料設計にAIを活用することが可能になります。
まずは分子設計・材料設計から提供しますが、今夏には製造プロセス設計のパートのリリースを予定しています。
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AI技術は様々な業界・領域で活用されていますが、化学分野においても素材開発など様々な領域でAIの活用が進められています。
たとえば、材料開発に情報科学を活用した手法はマテリアルズインフォマティクス(MI)と呼ばれており、実験・論文をAIによって解析して素材の分子構造や製造構造を予測したりするといった材料開発を高速化する取り組みが注目されています。
一方で、研究開発の現場でAIを活用するためにはデータサイエンティスト人材が必要となります。もし研究者自身でAIを活用するといった場合、プログラミングの習得から、AIを実践的に活用できるスキルの習得まで行う必要があるため現実的ではありません。
しかしデータサイエンティスト人材は、急激なニーズの高まりと、その専門性の高さから人材不足の状態にあります。そのためAIを活用したいと考えていても活用できないという状況が生じています。
「Datachemical LAB」は、化学分野に特化したデータ解析・機械学習クラウドサービスです。プログラミング不要で利用できるため、データサイエンティスト人材がいない現場においてAIを活用した研究開発を進めることができます。
データケミカル株式会社のコメント
このニュースを受けまして、データケミカル株式会社よりコメントが届きました。
・今回の新サービスの売りは何ですか?
通常AIを活用するためには大量のデータを必要としますが、化学の材料開発の実験データは多くても数十サンプルです。Datachemical LABはそのような少量の実験データでも高い予測精度を実現する独自のアルゴリズムを有しております。
・今後の展望を教えてください。
今後は国内の化学メーカーだけでなく、他の化学産業の主要国である中国、アメリカ、ドイツの化学メーカーへのサービス展開を図っていきます。
・読者へのメッセージをお願いします。
材料開発に取り組まれるスタートアップ様にも活用しやすいサービス体系になっておりますので、興味がありましたら、弊社までお問い合わせください。
データ活用は、企業の成長にとても重要です。そのためにはデータを上手く活用するためのシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。
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