化学のものづくりDXに特化したデータ解析・機械学習クラウドサービス「Datachemical LAB」がリリース

tool

2022年4月21日、データケミカル株式会社は、「Datachemical LAB(データケミカルラボ)」の提供を開始したことを発表しました。

「Datachemical LAB」は、無機・有機・高分子など化学のものづくりにおいて、手持ちの実験データを使って、クラウド上で容易にデータ解析・機械学習を活用することができるクラウドサービスです。

これにより、データサイエンティストがいない現場においても、新規の分子や材料設計にAIを活用することが可能になります。

まずは分子設計・材料設計から提供しますが、今夏には製造プロセス設計のパートのリリースを予定しています。

AI技術は様々な業界・領域で活用されていますが、化学分野においても素材開発など様々な領域でAIの活用が進められています。

たとえば、材料開発に情報科学を活用した手法はマテリアルズインフォマティクス(MI)と呼ばれており、実験・論文をAIによって解析して素材の分子構造や製造構造を予測したりするといった材料開発を高速化する取り組みが注目されています。

一方で、研究開発の現場でAIを活用するためにはデータサイエンティスト人材が必要となります。もし研究者自身でAIを活用するといった場合、プログラミングの習得から、AIを実践的に活用できるスキルの習得まで行う必要があるため現実的ではありません。

しかしデータサイエンティスト人材は、急激なニーズの高まりと、その専門性の高さから人材不足の状態にあります。そのためAIを活用したいと考えていても活用できないという状況が生じています。

「Datachemical LAB」は、化学分野に特化したデータ解析・機械学習クラウドサービスです。プログラミング不要で利用できるため、データサイエンティスト人材がいない現場においてAIを活用した研究開発を進めることができます。

データケミカル株式会社のコメント

このニュースを受けまして、データケミカル株式会社よりコメントが届きました。

・今回の新サービスの売りは何ですか?

通常AIを活用するためには大量のデータを必要としますが、化学の材料開発の実験データは多くても数十サンプルです。Datachemical LABはそのような少量の実験データでも高い予測精度を実現する独自のアルゴリズムを有しております。

・今後の展望を教えてください。

今後は国内の化学メーカーだけでなく、他の化学産業の主要国である中国、アメリカ、ドイツの化学メーカーへのサービス展開を図っていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

材料開発に取り組まれるスタートアップ様にも活用しやすいサービス体系になっておりますので、興味がありましたら、弊社までお問い合わせください。

データ活用は、企業の成長にとても重要です。そのためにはデータを上手く活用するためのシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ AI Datachemical LAB DX データケミカル データケミカルラボ データ解析 ものづくり 化学 株式会社 機械学習
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サステナビリティ活動の可視化・計測・マッチングサービスを提供する「ICHI COMMONS」が3,500万円調達
2023年12月26日、ICHI COMMONS株式会社は、総額3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ICHI COMMONSは、企業とNPOのマッチングプラットフォーム「サステナN…
フィットネス・シェアリング・サービス運営の「ナップワン」が1億円調達
2020年3月30日、ナップワン株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名をLlotheo株式会社から、ナップワン株式会社に変更したことも併せて発表しました。 ナップワ…
外食ビジネス向け業務支援サービス提供の「イデア・レコード」が1.35億円調達
2020年3月26日、株式会社イデア・レコードは、総額1億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店特化型コールセンター「よやくるー」や、予約管理台帳システム「お席トットくん」、グ…
住宅ローンプラットフォーム提供の「iYell」が35億円調達
2022年2月9日、iYell株式会社は、総額35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 工務店・不動産会社向け住宅ローン業務効率化アプリ「いえーる ダンドリ」や、最適な住宅ローンを提案するサー…
クラウド型タクシー配車システム提供の「電脳交通」が2.2億円調達
2020年1月31日、株式会社電脳交通は、総額約2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド型タクシー配車システムを開発・提供しています。 また、地域交通の課題解決への取組みの…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集