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2022年3月28日量子コンピューター向けアルゴリズム・ソフトウェアを開発する「QunaSys」が12.4億円調達
2022年3月28日、株式会社QunaSysは、総額12億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
QunaSysは、量子コンピューター向けアルゴリズムやソフトウェアの研究開発、量子化学計算クラウドサービス「Qamuy」の提供などを行っています。
2020年7月からは、量子コンピューターの応用検討コミュニティ「QPARC」を運営し、国内企業50社とともに実用化に向けたユースケースの探索を行なっています。
量子コンピューターには、組み合わせ最適化問題の計算に特化した量子アニーリング方式と、汎用的な量子ゲート方式という2つのメジャーな方式があります。
量子アニーリング方式はすでに実用化・商用化が進んでいますが、量子ゲート方式はまだ研究段階にあり、実用化は2030年以降になるといわれています。量子アニーリング方式の量子コンピューターは組み合わせ最適化問題といった特定の用途にしか使えませんが、古典的なコンピューターとは比べものにならないほどのスピードで計算することが可能です。
組み合わせ最適化問題の説明として、よく巡回セールス問題が取り上げられます。これはひとりのセールスマンが複数の都市を回るとき、どのルートなら効率的にすべての都市を回ることができるか、という最適解を計算するものです。古典的なコンピューターでは総当たりで都市を回る経路を探していくのですが、都市の数が30になると、その計算にはなんと25京年以上かかるというのです。
しかし量子コンピューターではこの計算を瞬時に行うことができます。これにより、たとえば完全自動運転車のリアルタイムの最適なルート構築などが可能になります。ほかにも創薬、金融、材料科学などでも活用されています。量子コンピューターはとても強力な計算性能を有するため、様々な領域でのユースケースが探索されています。
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