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2022年3月14日株式会社Finder 糸井 夏希 | ベトナム人日本語学習者に特化したオンライン日本語指導サービスで注目の企業
ベトナム人日本語学習者に特化したオンライン日本語指導サービスで注目なのが、糸井夏希さんが2017年に創業した株式会社Finderです。
少子高齢化によって日本の人口減少が問題視される中、これからの労働力確保の鍵となるのが「外国人労働者」です。最近では、地方のコンビニやファーストフード店などでも外国人労働者に接する機会が多くなり、外国人労働者がより身近になっていると感じます。
厚生労働省が発表している『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ』によると、日本にいる外国人労働者は令和3年10月末現在で約173万人にのぼります。国籍別では、ベトナムが約45万人(外国人労働者数全体の約26%)となり、中国を抜いて最も多くなっています。
外国人労働者を雇用する上で「言葉の壁」は大きな課題となります。外国人労働者が日本で日常生活をし、周りとコミュニケーションをとりながらスムーズに仕事を行う上で、日本語を習得することは非常に大切なことです。
しかし、近くに日本語を学べる専門の施設がない場合や、仕事の都合でなかなか時間が取れない場合など、学びたいのに日本語を学ぶことが出来ないケースもあるかと思います。
こうした課題を解決すべく、どこに住んでいてもオンラインでプロ講師の日本語レッスンを受けることができ、自分のペースで学習できる、ベトナム人日本語学習者に特化したオンライン日本語指導サービス「JaPanese Online」に今注目が集まっています。
「JaPanese Online」は、ベトナム現地で指導経験がある講師が多数在籍しており、ベトナムの方の日本語学習の傾向、文法・発音上の特徴、発生しやすいミスなどを熟知しているため、効率的に日本語学習をすることが可能です。また、外国人労働者を雇用する法人からの依頼も多くなっており、オンライン日本語指導サービスの需要がますます高まっています。
株式会社Finderの糸井夏希さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
「ベトナムをより深く、より身近に」をモットーに、日本・ベトナムのビジネス支援を手がけています。主力事業は、2020年11月に開始した、ベトナム人日本語学習者に特化したオンライン日本語指導サービス「JaPanese Online」です。このほか、翻訳・通訳等なども展開しています。
JaPanese Onlineは、私がベトナムに住んでいたときの縁もあり、ベトナムで日本語指導経験のある熱心な教師が多数在籍しています。ベトナムの方の日本語学習の傾向や弱点、来日後どのような環境で就労・生活をしているのかなども知り尽くしているため、学習者に寄り添ったレッスンが可能です。
ベトナム語可能な日本人教師、日本語指導歴の長いベトナム人教師も在籍しており、それぞれのニーズに合ったレッスンを展開できるのが強みです。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
日本語力を高めたいと考えているベトナム人学習者の方にぜひご利用いただきたいです。現在は、日本の企業で働いているベトナム人会社員、ベトナム人エンジニア、ベトナム人技能実習生の方などにご利用いただいています。ベトナム語対応も可能で、現在、来日を控えたベトナム在住の学習者向けにもレッスンも実施しています。
個人だけでなく、ベトナムの方を雇用されている日本企業から法人としてのお申し込みも増えています。忙しい法人の方々のお手を煩わせることなく、お申し込みから、ベトナム人学習者との日程調整やカリキュラム設定、レッスン開始までスムーズに進められるのが強みです。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
ベトナムから来日する人々が日本で活躍するための機会創造、環境整備を、言語面からサポートします。
現在、日本では少子高齢化による労働人口減が始まっており、近年はそれを補うかたちで多くの外国の方が日本で働いています。中でも在留ベトナム人数は、約45万人(2021年6月末)と、10年で10倍以上に拡大。多くの方が日本企業で働く就労や技能実習生の在留資格で来日しており、人手不足が続く日本にとって、ベトナムは重要な人材パートナー国の一つになっています。
ただ現場では、言語面を発端としたコミュニケーション不足で引き起こる問題が多く、これでは雇用主、ベトナム人の就労者、両者にとって不幸な状況が発生してしまいます。そこで、ベトナムやベトナムの方向けの日本語教育に精通した私たちが、こうした問題解決に役立ちたいと考えています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
創業期も現在も、やはり自社のサービスを幅広い方に知っていただくことが一番大変です。ベトナム人スタッフや日本に住むベトナムの方の意見を積極的に取り入れ、事業に反映しています。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
ベトナムの方向けの日本語教育といえば「JaPanese Online」と言っていただけるようなサービスにしていきたいです。近年、日本とベトナムは経済・人材・文化などあらゆる分野での交流が活発になっています。両国がより良いかたちでお互いに成長していけるよう、弊社も尽力していきます。
・今の課題はなんですか?
マンパワーです。今期は新しいレッスンの実証実験なども進めていく計画のため、一緒に事業を推進してくれる仲間を見つけたいと考えています。
・読者にメッセージをお願いします。
日本で働く外国の方が日本で活躍するための機会創造・環境整備は、これからの日本にとって欠かせない課題になると考えています。私たちは、まず最も増加率の高い在留ベトナム人の方への日本語教育を通じて、日本に住む外国の方と共生できる社会を目指します。日本語教育やベトナムに興味を持っている方は、ぜひ、弊社までお声がけいただけると嬉しいです。
回答者プロフィール | 糸井夏希 2007年早稲田大学政治経済学部卒業、日本経済新聞社で記者として6年勤務し、東京と名古屋で流通業界や行政、中小企業等の取材を担当。退職後ベトナムに2年間語学留学。2017年3月に日本・ベトナム間ビジネス支援を手がける株式会社 Finder を設立。 2018年 第5回女性起業チャレンジ制度 特別優秀賞 2021年 東京都女性ベンチャー成長促進事業 APT Women第6期 |
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会社名 | 株式会社Finder |
代表者名 | 糸井夏希 |
創業年 | 2017年3月 |
住所 | 東京都新宿区袋町5番地1 FARO神楽坂1F |
サービス名 | ベトナム人日本語学習者向けオンライン日本語指導サービス 「JaPanese Online(ジャパニーズオンライン)」 |
事業内容 | ベトナム日本語学習者向けの日本語教育、ベトナム語翻訳・通訳等 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | オンライン教育 ベトナム 外国人労働者 外国人採用 女性 日本語教育 株式会社Finder 糸井夏希 |
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