開業を支援してくれるサービスはある?どんな形式があるか一覧で紹介します
開業支援サービスを使って起業を成功させよう。
開業支援サービスでは、開業の手続きのほか営業や販売促進、WEB戦略、資金調達と幅広くサポートを提供しています。
開業したての事業者は、手続きや開業準備で多忙になってしまうことが多いです。
開業支援サービスを活用すれば、プロの任せられる部分は外注して、自身は事業に集中できます。
自社に合う開業支援サービスを探してみてください。
この記事の目次
開業支援サービスを活用しよう
現在成功している企業であっても、開業当時は不安を抱えていたかもしれません。
事業が軌道に乗るのかどうか、どのような手続きをすればいいのかと悩みながら歩んだ事業者はたくさんいます。
開業に不安がある時に利用を検討してほしいのが、開業支援サービスです。
開業支援サービスについて紹介します。
開業支援で受けられるサービス一覧
開業支援として受けられるサービスは、サービスを提供する業者ごとに千差万別です。
それは、開業する事業者によって開業支援に対するニーズはまったく違うためです。
事業者によっては、必要な手続きについてだけフォローを受けて、事業自体は自分の力で進めていきたいと考えるかもしれません。
一方で、起業してから事業が安定するまで、店舗経営や資金調達までサポートしてほしいと考える事業者もいます。
開業支援サービスを受ける時には、どこまでのサービスを必要としているか事前に考えておきましょう。
開業支援で受けられるサービスをまとめました。
販売促進・営業支援
事業を軌道に乗せるためには、商品やサービスが売れなければいけません。
そのために必要なのが、効率的な販売促進や営業支援です。
販売促進や営業は、ノウハウや経験がない状態からスタートすると手さぐりになってしまいます。
様々な施策を試したもののうまくいかず、時間と人件費ばかりがかかり続けるようなケースも少なくありません。
そこで、開業支援サービスでは営業や販売促進のサポートを提供しています。
豊富なノウハウを活用して企業のブランディングや広告戦略をチェックするほか、商品の価格設定にアドバイスするといったより効率的に顧客に商品やサービスを届けるための、幅広い施策を提供しています。
自社サイト作成支援
開業時に考えておきたいのが、自社サイトやホームページはどうするかです。
開業したてであれば、まだ自社サイトは必要ないと考えるかもしれません。
しかし、ホームページがあることで名刺やチラシ、口コミを通じて自社に興味を持った人が検索してくれる可能性があります。
そこで、充実した内容の商品やサービスの紹介がされていれば、そのまま顧客や取引先になる可能性も高まります。
ホームページは、詳しければ自力で作成も可能です。
しかし、顧客に伝えたい内容を明確に表現したサイト、顧客の興味をそそるようなサイトとなれば難しいかもしれません。
ホームページの質が悪いと、商品やサービスの質が低いと勘違いされてしまう場合もあります。
顧客にとっての第一印象がホームページとなる可能性もあるため、時間をかけてこだわったものを作成したいと考える事業者も多いでしょう。
しかし、開業準備を進めていると忙しく、納得がいくようなホームページを作成する時間を捻出できないかもしれません。
上記に加えて、せっかくホームページを用意したとしても、検索した時に上位に表示されていないと顧客に見過ごされてしまうことがあります。
ホームページを上位に表示させるためには、SEO対策が不可欠です。
開業支援のサービスでは、ホームページの作成から運用、SEO対策まで提供していることがあります。
ホームページの作成は、業者のほか個人で請け負っている場合もあり、費用も簡単なホームページの作成だけであれば、10万円以下で作成してもらうことも可能です。
また、ホームページのすべてを任せるのではなく、SEO対策だけを依頼するといった方法もあります。開業したての会社だけでなく、自社のホームページに集客したいと考えるすべての企業におすすめです。
開業までの手続き支援
開業までには、多くの手続きが必要です。個人事業主であれば、開業届のほか、青色申告届出書を提出します。
法人となると、さらに手続きは多くなります。
定款の作成・認証のほか、資本金の払い込みや会社の設立登記もしなければいけません。
用意する書類も定款や資本金の払込証明書、役員の就任承諾書と多岐にわたります。
手続きや書類の準備が大変とはいっても、開業時はそれ以外にもたくさんすることがあります。
手続きにかける時間を短縮するために、開業支援サービスを利用することも検討しましょう。
資金調達支援
開業時だけでなく、企業の成長段階でも利用することが多いのが資金調達支援です。企業が成長するために、資金は欠かせません。
しかし、開業してすぐに資金調達しようとしても、まだ実績も少なく付き合いが長い金融機関もないため、頭を抱えてしまうこともあるでしょう。
そこで資金調達のための必要な書類のやり取りから、金融機関との交渉、面談対策を実施するのが、資金調達支援です。
開業した企業の中には、資金不足が原因で撤退してしまう企業もたくさんあります。
より自社に合った資金調達方法を選択するため、効率良く資金を用意するためにも資金調達のサポートを受けることは大きな意味があります。
開業支援サービスを使うメリット
開業支援サービスを使わなくても、自分で手続きをして必要な場所や機材、人員を用意して開業することは可能です。
できるだけ自分でできることは自分でやりたい、開業したてなのでお金を節約したいといった考え方もあります。
しかし、開業する時に開業支援サービスを利用することには多くのメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか紹介します。
手続きをスムーズに行える
開業するには、様々な手続きを行います。法人の立ち上げであれば、登記に関する書類が必要です。
例えば、飲食店であれば飲食店営業許可、また防火管理者選任届なども手続きしなければいけません。
開業したことがない人にとっては耳慣れない言葉も多いため、必要な書類や担当する役所を調べるだけでも大変です。
しかし、開業サポートを利用すれば、必要な手続きをプロがサポートしてくれます。
サポートを受けることで、自分で手続きを調べるよりもミスが少なく、時間も節約可能です。
手続きの不備に関する不安もなくなるので、安心して開業準備を進められます。
客観的なアドバイスがもらえる
開業する時はひとり、もしくは同じ志を持った少人数でスタートすることが多いかもしれません。
しかし、ひとりや少人数で商品やサービスの開発、価格設定をしていると視野が狭くなってしまうことがあります。
顧客のニーズを読み間違えたり、ターゲットに商品がそぐわなかったりすることは開業ではよく起こります。
開業支援サービスは、事業に対する客観的なアドバイスを受けるための方法のひとつです。多くの開業に携わってきたコンサルタントから、アドバイスを受けられます。
自分や身内では気が付かないような視点からの意見やアドバイスが聞けるので、より多角的に事業を見つめなおせるでしょう。
プロの経験やアドバイスから学べる
開業支援サービスは、様々な開業に携わったプロや、ひとつの業界に精通しているプロが行っているケースもあります。
例えば、飲食店の開業には飲食店のプロから、新しい医院開設であれば医療業界に精通したコンサルタントからアドバイスを受けられます。
目指している業界の経験が豊富な人からのサポートで、万全な状態で開業することが可能です。
資金調達がしやすくなる
開業に向けて、具体的に準備を進めていくうちに直面するのが開業資金です。
開業のために必要な準備や想定していなかった費用が発生し、開業資金に余裕がなくなってしまうことは珍しくありません。
すべてを自己資金でまかなう予定でいても、足りなくなってお金を借入れる場合もあります。
しかし、開業資金や事業資金として初めてお金を借入れる場合には、不安を感じることが多いでしょう。手続きや審査、面談に不安を感じる事業者もいるかもしれません。
開業支援サービスでは、資金調達のサポートも受けられます。
開業支援サービスを使うことによって、より良い条件で融資を受けたり大きな金額を借入れできたりする点は大きなメリットです。
開業支援サービスの形態
開業支援サービスを受けることには、多くのメリットがあります。しかし、自社と相性が良い開業支援サービスを選ばなければ、成功につながりません。
開業支援サービスの形態も重要な要素です。
どのようなサービス形態があるのかまとめました。
顧問契約型
顧問契約とは、コンサルタント料として毎月定額の報酬を支払うような料金体系をいいます
顧問契約の場合は、月に何回か面談をして相談にのってもらったり、アドバイスをもらったりする形式が一般的です。
長くサポートを受けたい、事業が安定するまで相談相手が欲しいといった事業者に適しています。
開業コンサルタントは、面談以外に電話やチャットなどで相談できるケースもあります。なかなか時間は取れないが、不安な時には相談したいといった場合に適した形態です。
セミナー型
まずは開業に関しての話を聞きたいといった場合には、セミナー型の開業支援サービスの利用が適しています。
セミナーでは、開業に対する幅広い内容の話のほか、その業界の動向やマーケット全体像を聞くことが可能です。
また、セミナーを受けてから個別の開業支援サポートが受けられるタイプのセミナーもあります。
近くで開催していなくてもオンラインセミナーが受けられる場合もあるので、調べてみましょう。
成果報酬型
成果報酬型は、起業してからの売上を報酬として支払う形態の開業支援サービスです。
成果がでなければ報酬も発生しないため、赤字でも報酬を支払わなければならないといった事態を防げる点がメリットです。
多くの場合は、売上の数%を支払う形で契約をします。
着手金が必要な場合もあるので、あらかじめ契約内容を確認しておきましょう。
店舗開設型
開業の中でも様々な準備が必要になるのは、飲食店や小売店といった店舗を開設するタイプの開業です。
店舗では、飲食店であればオーダーシステム、さらにレジや防犯カメラ、店内インテリアと様々なものを用意しなければいけません。
店舗開設型の開業支援サービスは、それらの店舗開設のために必要な準備に特化した開業支援サービスです。
店舗を開設するにあたって、内装の準備やWi-Fiなどの工事を別々に準備していると手間がかかります。
まとめてサポートしてくれる店舗開設型の開業支援であれば、効率的に開業準備を進められます。
また、立地選定や物件探し、コンセプト作りといった初期段階のサポートから、人材育成、店舗オペレーションの策定まで請け負っている場合もあるので、どのようなバックアップが必要か検討しておきましょう。
開業支援サービスを選ぶポイント
開業支援サービスは、多くの業者が提供しています。数が多くてどこを選べばいいのかと悩んでしまうかもしれません。
開業支援サービスを選ぶ時に重視してほしいポイントをまとめました。
費用がサービスに見合っているか
費用だけを比較して、開業支援サービスを選ぶのは危険です。安かろう悪かろうのサービスでは、開業の段取りもスムーズに進みません。
しかし、多くの業者から選ぶ時に費用面は重要です。
単純に費用が安い業者を選ぶのではなく、価格帯が質やサービスに見合っているかを考えて開業支援サービスは選ぶようにしましょう。
また、サービスがニーズに合うかどうかも重要なポイントです。
開業に関わる手続きだけを依頼したいのに高額な顧問料がかかるサービスを使っていると、費用が高額となってしまうかもしれません。
事業者が求めるサービスとそれに見合う価格帯どうかを判断して、開業支援サービスを選ぶようにしてください。
専門分野が事業と合うかどうか
開業支援サービスと簡単にいっても、その種類は多様です。自社の事業に合う開業支援サービスかどうかも重要なポイントとなります。
例えば、医療業界や医院開設に力を入れている医療系のコンサルトのほか、税理士や弁護士の開業をサポートしている士業系のコンサルトなどがあります。
専門分野がある開業支援サービスの担当者は専門の資格を保有していることもあるので、事前に保有資格を確認しても良いでしょう。
それぞれの開業支援サービスの特性を理解して、自社に必要なサービスを選ぶようにしてください。
実績が豊富かどうか
開業支援サービスを選ぶ時には、実績が豊富かどうかも重要です。
どれだけの数の開業を手掛けてきたのか、どれだけの資金調達を成功させてきたかによって、その開業支援サービスの実力を測ることができます。
経験が豊富な開業支援サービスは蓄積されたノウハウもあるため、開業に不安がある場合でも安心して依頼できます。
まとめ
開業するためには、開業の手続きから必要な場所や機材の準備、人材確保といった多くの問題をクリアしなければいけません。
これから事業をスタートする場合には、開業支援サービスを使って準備をサポートしてしてもらうことも検討しましょう。
自社にとってどの部分にサポートが必要なのかを考えて、開業支援サービスを選んでください。
(編集:創業手帳編集部)