【3/30開催】第5回 Startup Weekend 浜松 オーガナイザー秋間 建人氏インタビュー

世界的に開催されているスタートアップ体験イベント「Startup Weekend」が3月30日(金)から静岡県浜松市で開催されます。
「浜松バレー構想」を立ち上げ、ベンチャービジネスを起しやすい環境創りに取り組んでいる浜松市で行われる本イベントの見所について、オーガナイザーである秋間 建人 氏にお話を伺いました。

秋間 建人
一般社団法人静岡県民球団 / 理事
静岡県浜松市へIターンして活動している社会起業家
前職の監査法人では、企業の内部統制システム構築やコンプライアンス/ガバナンス体制整備の支援などに従事する他、新規事業開発の活動として、スポーツ・ビジネス専門チーム立上げに取り組みInnovation Awardを受賞
現在、拠点とする浜松地域では地元企業で社外役員を務めながら、Startup Weekendの招致など静岡県初となる試みを企業や大学、行政等を巻き込みながら仕掛け、また同時に草の根活動としてオープン・イノベーションによる社会課題解決を目指したコミュニティを運営

浜松は「本気でスタートアップの街創りを推進していこう」というパッションが溢れる都市

—まずは「スタートアップウィークエンド」の概要について教えてください。

“スタートアップウィークエンド(SW)”は、金曜夜から日曜夜まで54時間かけて開催される、「スタートアップ体験イベント」を中心に、起業家を生み出すための世界規模の起業家コミュニティです。

SWは、起業家が最初の一歩を踏み出すためのプラットフォームを目指しており、人々に起業家になる”きっかけ”を与え、起業家を増やすための活動を世界中で行っています。参加者は週末だけでアイディアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップ雰囲気をリアルに体験することができます。

—SWにはどういうメンバーがいらっしゃいますか?

参加者は、起業のアイディアを持ち寄る人もいれば、アイディアは無くともスキルを活かしたいというモチベーションで参加する人もいます。

また、起業に関心が無くとも、パッションに溢れるイベントの魅力に惹かれて、週末を楽しむためのプログラムに参加する人もおり、良い意味で気楽に・気軽に多様な参加者が集まるところがSWの良いカルチャーです。

—過去に参加された方の中で、印象的なエピソードはありますか?

前々回に参加し、その後、起業したクレープ自動作成機メーカー「株式会社モリロボ」の森啓史さんは、先日、地元の信用金庫主催のビジネスコンテストで優勝するという、印象的なサクセスストーリーを築いてくれました。

株式会社モリロボについての詳細はこちらからどうぞ

—プロジェクトを創ることにおいて、重要なことは何でしょうか?

一般的に、該当のシステムにかかるコストは、プロジェクト初期の構想段階で70%余りが決まってしまうものだと統計上いわれています。

それゆえ、プロジェクトを創る上で大事なことは、いかに明確に対象のターゲット・顧客に適当な方向性を定めることができるのか?が最も重要なことだと私は考えています。

—参加チームや運営チームのチーム作りのコツがあれば教えてください。

とにかく「楽しい!」という事を伝えること。そして、自分のキャリアやスキルアップに効果的な経験になるということを明確に示すことだと思います。

日常とは異なる環境でのコミュニケーションは、良くも悪くもストレスに成ることがありますが、だからこそ普段では得られない体験をすることができます。

—運営で苦労した点はありましたか?

プログラム参加への集客です。
首都圏と違い、地方都市では、まだまだアイデアソンやハッカソンも身近なイベントにはなっていません。週末の時間を割いてまで参加したいと考える、良い意味での意識の高い人達が、なかなか集まりづらいところがあります。

—浜松という土地は、どのようなところに魅力がありますか?

現在、浜松市では「浜松バレー構想」を立ち上げ、ベンチャービジネスを起しやすい環境創りに取り組んでいます。構想の実現のために、浜松市長が自ら積極的に旗振り役を担い、市内外を奔走しています。

「本気でスタートアップの街創りを推進していこう」というパッションが溢れる都市であることが魅力です。

—ちなみに、秋間さんご自身はどのような活動をしていますか?

スタートアップの支援、SWをはじめとしたスタートアップ・エコシステムの醸成に繋がる活動をしています。

自らライターとして情報発信することも勿論、SWのオーガナイズ、監査法人出身者としてのスキルを活かしたスタートアップ支援など、お金にならないことばかりやっています。(笑)

—ご自身の起業で大変だったこと、嬉しかったことは何ですか?

私自身は、縁も所縁もない浜松へIターンしている身の上ですので、友人・知人が全くいない浜松で独立することは非常に寂しい想いを重ねる毎日でした。

上記活動を通じて、少しずつパッション溢れる仲間と繋がっていけたことが何よりも嬉しかったことです。

—起業家にメッセージをお願いいたします。

SWの様なイベントに参加するから/したからといって、明日にも直ぐに起業しなければいけない訳ではないと思います。
いつか何かの巡り合わせで自ら起業するかもしれないし、仲間が起業する際に創業メンバーに成ることがあるかもしれない。

そんな将来の可能性への試金石として、良い意味で気軽に気楽にSWに参加してみるのはいかがでしょうか?

【第5回】Startup Weekend 浜松についての詳細はこちら

【第5回】Startup Weekend 浜松についての詳細は、こちらのホームページからご覧ください。

【第5回】Startup Weekend 浜松 概要

【日時】2018年3月30日(金)18:00~2018年4月1日(日)21:00
【場所】パイフォトニクス株式会社 〒435-0052 静岡県浜松市東区天王町673 ホロライトビル

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
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