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株式会社ミツカリ 表 孝憲 | 人と組織のミスマッチを可視化するHR Techサービスで注目の企業


人と組織のミスマッチを可視化するHR Techサービスで注目なのが表 孝憲さんが2015年に創業した株式会社ミツカリです。

早期離職による損失は1人あたり数百万円と言われています。

その最も大きな原因は、人間関係や社風とのミスマッチです。研修や待遇改善によって離職を防ごうとしても、社風とのミスマッチを解消しない限り、根本的な解決には至りません。

ミツカリを導入することで、適性検査で性格・価値観を可視化し、人と組織のミスマッチを可視化できます。また、従業員の方にも適性検査を受検頂くことで、社風(会社全体)や部署、上司との相性を可視化します。

導入企業が3,800社を超え、採用でのミスマッチを防止し、離職率が改善されています。

株式会社ミツカリに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

ミツカリは、適性検査で性格・価値観を可視化し、人と組織のミスマッチを可視化するHR Techサービスです。従業員の方にも適性検査を受検頂くことで、社風(会社全体)や部署、上司との相性を可視化します。

従来の適性検査は、採用選考時に求職者のみが受検するものであり、面接官が勘や経験によって「自社に馴染めるか」「自社で活躍できるか」を見極めることが中心でした。しかし面接で「自社に馴染める」と判断しても、入社後に「馴染めなかった」と離職してしまうケースは後を絶ちません。

ITの発達により、適性検査を気軽に受検・結果を分析できるようになりました。ミツカリは受検データを分析することで「相性が良し悪し」や「相性が悪い場合に注意すべきこと」を具体的な行動として提案します。

適性検査の活用は採用選考に留まらず、マネジメント業務などにも活用できます。上司が部下の人物像を理解するのにも活用できますし、性格・価値観特徴から「このようなコミュニケーションは嬉しい・理解しやすい」ことも分かります。

1on1ミーティング等の面談時に、相手に寄り添ったコミュニケーションを実施することで、相手も安心して本音を話しやすくなり、信頼関係の構築にも活用できます。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

会社の人間関係をより良くしたいと考えられている方に使っていただきたいです。

事業成長に伴って人員を拡大する企業は多く存在します。組織の成長速度は事業成長よりもゆっくり進むため、無理な人員拡大によって離職率が高くなった、組織崩壊が起きてしまったことは珍しい話ではありません。

急速な人員拡大でなくとも、テレワーク環境下で組織づくりがうまくいっていない企業もあります。コロナ禍になって2年ほどテレワークを実施した企業であっても「コミュニケーション機会の減少」や「視覚・聴覚等で得られる情報量の減少」等のコミュニケーションに関する課題がより深刻化している傾向にあります。

ミツカリは、コミュニケーションの質を改善できるサービスです。コミュニケーションの量が減っている現代において、質を高めたいと考えている方には、是非ともご検討いただければ幸いです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

人と組織のミスマッチをなくすことです。

厚生労働省の報告では、20年以上もの間、新卒入社3年以内の離職率が30%を超えています。離職した理由を確認すると、半数近くが「会社に馴染めない」「上司や同僚とうまくいかない」等の人間関係のトラブルを挙げています。

早期離職による企業側の損失は数百万円とも言われており、採用選考に必要な人件費・広告費だけでなく、入社後の本人や教育担当者の人件費、残された従業員への業務負担も増加するなど、企業に多くの悪影響を与えてしまう問題です。離職者本人としても、人間関係への悩みを抱えながら働かなければならない、再度就職活動をしなければならないなど、多くの負担を強いられます。

人間関係を理由とした早期離職が未だに改善されていない理由としては「入社してみないと分からない」「人間関係の相性という目に見えない・要件として定義できないものを扱う難しさ」が挙げられます。ミツカリは適性検査を使って従業員の性格・価値観を診断し、会社全体や部署ごとに「どんな特徴があるか」「どんな人なら相性が良いのか」を分析することで「人間関係の相性」を可視化し、人と組織のミスマッチをなくす仕組みです。

ミツカリのベーシックプランは「入社時に自社に合いそうか」相性を可視化することで、人と組織のミスマッチをなくします。ミスマッチが起きそうな人材に対しては、入社後に起きそうなミスマッチを採用面接で事前に質問することで、ミスマッチしているポイントを共有・許容(妥協)できるかを見極められます。

ミツカリのエンタープライズプランは「従業員同士」の相性を可視化することで、入社後のミスマッチをなくします。既に入社している従業員に対しては「会社に合わないから解雇する」ことはできません。しかしミスマッチを放置してしまうと、メンタルヘルス不調や早期離職等、企業や従業員にとって悪影響を与える問題に発展する可能性があります。

ミスマッチが発生する多くのケースは「自分はこう考えているから相手も同じように考えているだろう」と思い込んでしまうことが原因です。「自分はこう考えているけど、○○さんはどう考えている?」と接し方を変えることでミスマッチを防ぐことはできますが、全てのコミュニケーションで実施するのは現実的ではありません。

エンタープライズプランの機能では「○○さんはどう考える傾向にあるか」人物像を可視化し、どんな接し方が嬉しいか、自身がやりがちだが相手が苦手とする接し方などについて、具体的な接し方や注意点を提案します。性格・価値観の違いを理解してミスコミュニケーションをなくすことで、信頼しあえる人間関係を構築できます。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

適性検査=「求職者のみに使うもの」「採用時に使うもの」というイメージが強かった点です。

ミツカリは組織との相性を分析するために、従業員の方にも受検して頂く必要があります。ミツカリのアカウントを管理する人事担当者の方が導入したいと考えても、現場の方は「業務を圧迫するからやりたくない」「人事評価に使われるのではないか?」と前向きではないケースも発生しました。

業務への圧迫については、なるべく受検負担の少ない適性検査を目指して開発しました。一般的な性格適性検査は300問以上、30分以上かかるものが多いですが、心理学・AIを専門とする大学教授に監修頂くことで、精度を担保しながら72問・10分で回答できる適性検査を開発しました。

人事評価については、ミツカリは「良い・悪い」ではなく「合う・合わない」を判定するサービスであることを周知しました。ミツカリが検出する結果の1つである「結果重視:最終的な結果を見て評価されたい」「過程重視:結果に至るまでの働きや考え方も評価されたい」は、どちらか一方が良い・悪いものではありません。時には弊社担当者が現場の方に直接説明しながら、「会社をより良いものにするサービスである」ことを理解してもらうことで、多くの従業員の方に受検頂けるようになりました。

適性検査は採用時に使うものというイメージはまだ払拭しきれていないと考えています。多くの調査で「適性検査は学力検査を足切りに使っているが性格検査の結果は参考程度にしか見ていない」「入社後には受検結果を活用していない」「中途採用では適性検査を実施していない」と報告されています。

「適性検査の結果は入社後にも活用できる」「活用することで早期離職改善だけでなく事業成長にもつながる」と誰もが考えて頂けるように、ミツカリの機能改善だけでなく、実際に改善した事例を社会に公開しながら徐々に浸透させていきたいと考えています。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

人は誰しも大いなる可能性を秘めていると考えます。

その可能性を活かせる場所を見つけられた人は幸せです。これまで、その場所を見つけられるかどうかは運に左右されやすいものでした。

テクノロジーが進化した今、適さない場所にいる不幸を減らすことはできると信じていますし、そもそもは適さない場所でも互いを理解することで活躍できる可能性は増える。

ミツカリは人とテクノロジーを掛け合わせて社会全体の適材適所を実現することをミッションにこれからも突き進んでいきます。

・今の課題はなんですか?

相性分析のさらなる精度向上を目指します。

現在は、性格・価値観が似ている(相手の気持ちや考えを理解しやすい)ことを相性が良いと定義しており、多くのお客様がミスマッチを防止・離職率を改善した実績も出ています。

しかし少数ですが、性格・価値観が似ていなくても相性が良い(相互補完しあえる)関係が存在することも分かっています。

どんな条件下であれば、性格・価値観が似てなくても相互補完しあえる関係なのか、より多くのデータを収集・分析することでより相性の精度を高めていきたいと考えています。

・読者にメッセージをお願いします。

ミツカリを一言でいうと、適性検査を使い倒して職場での相互理解を深めミスマッチをなくすサービスです。

採用選考等の入社前だけでなく、入社後のマネジメントにもお使い頂けますし、使いやすさを重視して具体的な行動提案まで行います。ミスマッチを放置してしまうと早期離職や人間関係の不和を生じ、深刻な場合には組織崩壊まで引き起こしかねません。

組織崩壊はどんな企業でも起こりうる問題ですが、組織崩壊を経験した企業でないと、ミスマッチを防ぐ重要性に中々気がつくことができません。

適性検査を初めて導入する、既に導入しているが活用しきれていないという方はもちろん、離職率の高さに悩んでいる、社内に人間関係の不和がある、従業員一人ひとりが生き生きと働ける環境を作りたい等、ミツカリは様々なお悩みを解決しているサービスです。

もしご興味がございましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。

会社名 株式会社ミツカリ
代表者名 表 孝憲
創業年 2015年
住所 東京都渋谷区恵比寿2-28-7 サテライトフロア1422
社員数 7名
資本金 1億円
サービス名 ミツカリ
事業内容 人と組織のマッチ度が見えるサービス「ミツカリ」の開発・運営
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ HRテック カルチャーフィット カルチャーマッチ ミスマッチ ミツカリ 表 孝憲 適性検査
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