創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年6月19日脱毛症や皮膚潰瘍などの治療薬を開発する「イーダーム」が4.6億円調達

2025年6月17日、株式会社イーダームは、総額4億6000万円の資金調達を発表しました。
イーダームは、西村栄美教授(東京大学医科学研究所 老化再生生物学分野)による組織幹細胞の老化・再生メカニズムに関する最先端研究を基盤に設立された創薬スタートアップです。
低分子化合物によって生体内の上皮幹細胞の保護・再生を促す技術をコアとしています。
現在、脱毛症や皮膚潰瘍など、有効な治療薬が存在しない再生不全疾患を対象とした治療薬を開発しています。
脱毛症とは、体毛が抜け落ちる疾患の総称です。なかでも頭髪の脱毛は、男性によく見られる一般的な症状であり、日本人男性では50代以降の約40%に確認されていると報告されています。
脱毛症にはさまざまなタイプが存在します。たとえば、男性ホルモンの影響によって進行する男性型脱毛症(AGA)、免疫反応によって毛母細胞が障害を受けることで発症する円形脱毛症、そして先天的に全身の体毛が少ない先天性脱毛症などが代表的です。
体毛の量の多少は直接的に生命に関わる問題ではないため、この分野を専門とする医師は少なく、また研究も他の疾患に比べて進展が遅れているのが現状です。
しかしながら、脱毛症は患者の生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼす疾患でもあり、これまでに多くの治療法や治療補助製品(例:育毛剤など)が開発・提供されてきました。
とくにAGAにおいては、投薬によって抜け毛の進行を抑えたり、薄毛の改善が期待できるケースもありますが、根本的な治療法は未だ確立されていません。
そのため、この分野では再生医療をはじめとする革新的な治療法の実現が期待されています。
事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | イーダーム 低分子化合物 再生医療 医療 医薬品 株式会社 治療薬 皮膚潰瘍 皮膚疾患 研究 脱毛症 資金調達 開発 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2025年7月5日、エゾウィン株式会社は、資金調達を発表しました。 引受先であるシーシーエス・プラス・ホールディングス株式会社とは、資本業務提携を締結しています。 エゾウィンは、車両の軌跡を可視化する…
2022年5月31日、株式会社Pictoriaは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Pictoriaは、AI VTuber「紡ネン」や、NFTプロジェクト「NEN」を展開…
2023年10月3日、株式会社青山芸術は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 青山芸術は、設計事務所がタッグを組むサービス「アーキタッグ」、こだわりの家をつくりたい方やデザ…
2023年9月20日、株式会社MAGUSは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社大丸松坂屋百貨店です。 MAGUSは、アメリカ発のアートメディア『ARTnews』の日本版である『…
2023年3月27日、株式会社GA technologiesは、株式会社三菱UFJ銀行との間で、システム開発投資に対する20億円の融資契約を締結したことを発表しました。 GA technologies…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…