ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器を開発する「JiMED」が3.5億円調達

2025年2月13日、株式会社JiMEDは、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業」(DTSU)の第5回公募において、STS(Seed stage Technology-based Startups)フェーズに採択されたことも発表しています。

JiMEDは、ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器を開発しています。

脳と機器をつなぐブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の技術を用いた、世界初のワイヤレス植込型BMI(wiBMI)医療機器により、重度の神経疾患などを抱える患者に対し、自律的なコミュニケーションや、活動、社会参画ができる環境を提供することを目指しています。

今回の資金調達とDTSU事業への採択により、2025年に実施予定のALS患者向け企業治験の準備を加速するほか、製品改良に向けた国内外のパートナー企業との連携、事業基盤の構築を推進していきます。


ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は、脳とコンピューターなどの機械を直接つなぐ技術・装置です。脳波などの脳活動を利用して機械を操作したり、映像情報を脳に直接入力したりすることが可能になります。

この技術が進歩すれば、脳波を使って義手・義足を操作したり、ゲームの世界に入り込んで遊んだりといったことが可能となります。

医療の領域では、ALSなど重度の神経疾患を抱える患者がコミュニケーションを行ったり、ロボットアームを操作したりといったQoL向上やリハビリへの活用が期待されています。

JiMEDは、このBMI分野で、世界初となるワイヤレス植込型BMIの開発を進めています。

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