注目のスタートアップ

工場経営DXシステム「匠フォース」を提供する「匠技研工業」が5億円調達

company

2024年12月17日、匠技研工業株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

匠技研工業は、製造サプライヤー企業向けに、工場経営DXシステム「匠フォース」を提供しています。

業務の入り口である見積を起点に、図面管理から原価計算までオールインワンでデジタル化するシステムです。生産性向上だけでなく、技術承継や、適正取引にも貢献しています。

今回の資金調達により、製造業特化システム(Vertical SaaS)を起点とした、製造業特化AI(Vertical AI)へと発展させるため、「匠フォースAI」の本格的な開発に着手します。


国内のものづくり産業は、バブル崩壊後の内需の低迷や、拠点の海外移転に伴う技術の喪失、新興国の成長などを背景に、急速に衰退していきました。

それでもなお、製造業は現在も国内GDPの約2割を占めており、基幹産業のひとつであることに変わりはありません。

このような状況の中、製造業が持続的に発展していくための体制を整えることが求められています。とくに、製造業の99%を占める中小企業では、2019年度に約67%が赤字に陥っている現状があり、中小企業の経営基盤を強化することが喫緊の課題です。

さらに、近年は多くの業界で効率化や事業高度化を目的にテクノロジーの活用が進んでいますが、製造業はデジタル化が遅れている業界のひとつとされています。そのため、デジタル化を推進することも重要な取り組みとなっています。

匠技研工業は、中小製造業でとくに負担の大きい見積業務を起点にワンストップでデジタル化を実現する「匠フォース」を提供しています。デジタル化による生産性向上・業務効率化だけでなく、データ活用による適正価格判断により、利益体質な経営や技術承継にも貢献しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB DX サプライヤー システム デジタルトランスフォーメーション デジタル化 ものづくり 中小企業 中小製造業 図面 工場 支援 株式会社 案件 町工場 製造業 見積 見積もり 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中古仲介+リノベーションサービス「リノベ不動産」を運営する「WAKUWAKU」が7億円調達
2023年6月21日、株式会社WAKUWAKUは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 WAKUWAKUは、中古仲介+リノベーションのワンストップサービス「リノベ不動産」や、「リノベ不動…
1円から貸付投資ができる「Funds」運営の「クラウドポート」が6.3億円調達
2019年8月5日、株式会社クラウドポートは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営しています。 以下の点を特徴として…
ナレッジ共有ツール「Qast」運営の「any」が6,500万円調達
2020年4月2日、any株式会社は、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 社内のナレッジ共有ツール「Qast(キャスト)」を運営しています。 Q&AとWikiにより、社内のナレ…
地方創生メディア「Fledge」とNPO法人「日本で最も美しい村」連合が連携
2019年7月31日、インビジョン株式会社は、NPO法人「日本で最も美しい村」連合と連携することを発表しました。 「日本で最も美しい村」連合は、失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観・文化を守…
コンクリート中の塩分濃度の完全非破壊計測サービスを提供する「ランズビュー」が資金調達
2024年10月31日、株式会社ランズビューは、資金調達を実施したことを発表しました。 ランズビューは、理化学研究所(理研)の小型中性子源システム技術の社会実装を目指す理研発スタートアップです。 中性…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集