注目のスタートアップ

AI医療機器の研究開発や遠隔医療サービスを手がける「AMI」が資金調達

company

2024年12月12日、AMI株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

AMIは、「超聴診器」の研究開発を通して、聴診DXに取り組む研究開発型スタートアップです。

開発する「超聴診器」は、心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器です。心電・心音を同時計測し、独自アルゴリズムとデータ処理により、いつでも・どこでも・だれでも・侵襲なく、医師の診断をアシストする情報を提供します。

すでに「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」を市場に投入しており、遠隔医療支援システム「クラウド超診」と合わせ、心音データや心電データに関する遠隔医療支援を実現しています。

今回の資金調達により、薬事承認済の「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」の販売拡大、遠隔医療支援システム「クラウド超診」の普及促進による質の高い遠隔医療の実現、心疾患の早期発見と重症化予防に向けたデジタルバイオマーカーの研究開発を進めます。


日本では、心疾患ががんに次ぐ死亡原因第2位となっており、年間でおよそ20万人が心疾患によって命を落としています。

心疾患は高齢化に伴い患者数が増加しており、早期発見を可能にする仕組みや革新的な治療法への需要が高まっています。

心疾患の兆候を見つけるためには、聴診器で心臓の音を確認したり、心臓超音波装置(エコー検査)で心臓の動きなどを詳しく調べたりすることが必要です。エコー検査はさまざまな兆候を捉えることが可能ですが、その装置は大型で持ち運びが難しく、医療機関に設置された機器でしか検査ができないという課題があります。

心疾患には突然死を引き起こす急性のケースも多いため、兆候を捉えるための日常的な検査手法が求められています。聴診器による聴診は手軽であり、心疾患の兆候だけでなく、さまざまな疾患を発見できるという利点があります。

しかし、近年ではエコー検査の普及や、聴診の精度が医師のスキルや経験に大きく依存することなどから、聴診を行う医師が減少しています。

AMIは、テクノロジーを活用して聴診器による診察を支援することで、多くの医療機関で心疾患の早期発見を可能にすることを目指しています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AMI BtoB アシスト クラウド超診 医療 医療機器 心疾患 心臓 心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ 株式会社 研究開発 聴診器 診断 資金調達 超聴診器 遠隔医療 遠隔聴診
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマート水産養殖の「ウミトロン」が「東京海上日動火災保険」と業務提携
2021年11月16日、ウミトロン株式会社は、東京海上日動火災保険株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ウミトロンは、持続可能な水産養殖の実現のため、水産養殖にIoT・AI・衛星リモ…
SNSなどビッグデータからリスク情報を検知・発信する「FASTALERT」など展開の「JX通信社」が20億円調達
2021年8月18日、株式会社JX通信社は、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SNSなどビッグデータからリスク情報を検知・発信する「FASTALERT(ファストアラート)」や、報…
クリニック向け窓口業務アウトソーシングSaaS「ガイライク」提供の「RoleBank」が資金調達
2022年1月4日、RoleBank株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 クリニック向け窓口業務アウトソーシングSaaS「ガイライク」を提供しています。 病院への問い合わせや予約、問診票…
副業・転職のキャリアSNS運営の「YOUTRUST」が1.1億円調達
2020年1月30日、株式会社YOUTRUSTは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 副業・転職のキャリアSNS「YOUTRUST」を運営しています。 友人や、友人の友人か…
ECの業務効率化を実現するノーコードツール「TēPs」を提供する「テープス」が5,000万円調達
2023年1月5日、テープス株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テープスは、ECの業務効率化を実現するノーコードツール「TēPs」を提供しています。 APIを介し…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集