注目のスタートアップ

量子コンピューター向けのアルゴリズムやソフトウェアを開発する「QunaSys」が17億円調達

company

2024年11月1日、株式会社QunaSysは、総額17億円の資金調達を実施したことを発表しました。

QunaSysは、企業・研究機関と協働し、量子コンピューターの産業応用を推進しています。

共同研究を通じ、企業が競争優位性を築けるような新技術構築を模索しています。

量子化学計算手法「QSCI」(Quantum-Selected Configuration Interaction)や、モジュラーで効率的なオープンソース量子計算ライブラリ「QURI Parts」、アルゴリズム研究開発の効率を上げるためのツール「QURI SDK」などを提供しています。

今回の資金調達により、応用領域の開拓や、実応用のための技術開発、事業開発、量子コンピュータの力を引き出すための基盤技術開発を進めていきます。


量子コンピューターは、量子力学の原理を計算に応用することで、従来のコンピューターでは膨大な時間を要していた計算を短時間で行うことが可能な、次世代のコンピューターです。現在、世界中で研究開発が進められています。

量子コンピューターには、組み合わせ最適化問題に特化した量子アニーリング方式と、より汎用的な計算を可能にする量子ゲート方式の2種類が主要な方式として存在します。量子アニーリング方式はすでに実用化・商用化が進んでいますが、汎用的な量子ゲート方式は現在も研究開発段階であり、米IBMやGoogleが開発をリードしています。

QunaSysは、将来の量子ゲート方式が実用化された際、産業界での活用をいち早く実現するため、量子コンピューター向けのアルゴリズムやアプリケーションの開発に注力しています。特に化学分野においては、現状のコンピューターで再現が難しい自然界の化学現象のシミュレーションが、量子力学に基づく量子コンピューターで可能になると期待されています。QunaSysはこの技術を用いて、未解明の化学現象を解明し、革新的な材料創出も目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IBM QunaSys アプリケーション アルゴリズム 化学 化学シミュレーション 材料研究 株式会社 研究開発 資金調達 量子コンピューター 量子コンピューティング 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

1万円で100社に効果的に営業できるサービス「カイタク」が正式スタート
2020年4月3日、株式会社イメジンは、「カイタク」を正式スタートしたことを発表しました。 「カイタク」は、経験・知識が豊富なスタッフが厳選したターゲットに、プロのライターが作成したセールス・レターを…
「バカン」のアルタイム空き情報配信サービス「VACAN」が「群馬県館林市」に導入 災害時避難所の混雑を可視化
2020年12月17日、株式会社バカンと、群馬県館林市は、2020年12月16日、災害発生時における避難所の混雑情報配信に関する協定を締結したことを発表しました。 バカンは、施設や店舗のリアルタイムの…
「第43回発明研究奨励金」 7/31締切
公益財団法人日本発明振興協会は、令和5年度「第43回発明研究奨励金」について発表しました。 中小企業や個人が発明考案を実用化する際に奨励金を交付するものです。 対象 中小企業や個人の発明考案の試験研究…
マメ科の植物・バタフライピーを活用した食品・化粧品の販売・研究などを展開する「バタフライピー研究所」が資金調達
2023年10月2日、株式会社バタフライピー研究所は、資金調達を実施したことを発表しました。 バタフライピー研究所は、マメ科の植物「バタフライピー」を活用して食品・化粧品の販売・研究などを行うバイオテ…
クラウドセキュリティプラットフォームを提供する「Cloudbase」が11.5億円調達
2024年2月7日、Cloudbase株式会社は、総額11億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Cloudbaseは、クラウドセキュリティプラットフォーム「Cloudbase」を提…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集