注目のスタートアップ

行政サポート生成AI「QommonsAI」などを提供する「Polimill」が資金調達

company

2024年10月3日、Polimill株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Polimillは、行政サポート生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」と、社会デザインプラットフォーム「Surfvote(サーフボート)」を開発・運営・提供しています。

「QommonsAI」は、省庁・自治体・研究者向けの生成AIサービスです。

議会対策AI、公共サービスサポートAI、行政サポートAIなど、AIを用いた複数の機能を提供しています。

議会対策AIは、過去の議事録から必要な情報を検索したり、議員の発言健康の分析や、想定質問、首長の価値観を反映した回答文を生成したり、広域自治体の議会の回答との整合性を確認したりなど、議会対策の効率化に活用することができます。

公共サービスサポートAIは、公共サービスなどの行政文書を探索できるAIです。住民からの質問の調査や、回答案の提案、広域自治体や他の基礎自治体の通達などの行政文書などの活用ができます。

行政サポートAIは、社会福祉行政サポートAI、持続可能性サポートAI、情報通信行政サポートAIにわかれており、各自治体の具体的な課題に対し、精度の高いアドバイスとサポートを提供しています。

今回の資金は、「QommonsAI」の開発加速に充当します。

2025年1月に、企業版「QommonsAI」のリリースを予定しています。


AIをはじめとする先端技術の急速な進化により、社会や産業構造が大きく変化しており、これまで経験したことのない状況が現れています。同時に、気候変動による大規模災害や国際紛争などが頻発し、世界情勢も大きな不安定要因となっています。

このように変化が激しく、予測が難しい時代は「VUCAの時代」と呼ばれています。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、現代の社会や経済環境を特徴づけるキーワードです。このような環境下では、企業や組織は柔軟で迅速な対応が求められ、先を見据えた戦略的な判断力が重要とされています。

そして、自治体は予測不可能で混乱した時代において、社会を適切に運営していく主体として大きな役割を担っています。

しかしながら、自治体も産業界と同じように人手不足に陥っているほか、市民の政治参加意欲の後退などにより、適切な行政の実施が困難となってきています。

こうした行政の課題を解決するため、Polimillは、行政向けの生成AIサービス「QommonsAI」を開発・提供しています。

「QommonsAI」は、政策・政府発表資料、学術論文・調査報告書、日本・各国のホワイトペーパー、省庁や各自治体の情報、地方自治体のオープンデータなど多様なデータを学習し、複数の機能を通じて行政の多様な業務をサポートしています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB GovTech Polimill PoliTech QommonsAI SNS Surfvote イシュー コモンズAI 効率化 地域課題 地方公共団体 地方自治体 専門家 市民 提言 政治 政策 株式会社 業務効率化 民意 生成AI 社会デザインプラットフォーム 社会課題 課題 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「三越伊勢丹グループアクセラレーター」の成果発表会が開催
2019年7月17日、株式会社ゼロワンブースターは、「三越伊勢丹グループアクセラレーター」に選抜された起業家5チームの成果発表会(Demo Day)を2019年7月16日(火)に開催したことを発表しま…
宅食ボディメイクフードブランド「マッスルデリ」提供の「Muscle Deli」が2.5億円調達
2021年7月30日、株式会社Muscle Deliは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 宅食ボディメイクフードサービス「マッスルデリ」を提供しています。 ダイエットや…
核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が15.6億円調達
2024年4月11日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額15億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この調達により、シリーズCの累計調達額は120.6億円に、累計資金調達額は1…
自動車の整備・修理出張サービスの「Seibii」と車を持てない人びとの与信力を高める「Global Mobility Service」が業務提携
2021年11月18日、株式会社Seibiiは、Global Mobility Service株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 Seibiiは、ネットから簡単に相談・依頼できる整備…
不動産仲介業者の業務をオンライン化する「カナリー」運営の「BluAge」が3億円調達
2020年7月30日、株式会社BluAgeは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産仲介業者の業務をオンライン化する業務効率化ソリューションと、お部屋探しアプリである「カナリー(…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集