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2024年9月18日海洋性紅色光合成細菌を利用した二酸化炭素と窒素の固定技術を有する「Symbiobe」が8億円調達
2024年9月12日、Symbiobe株式会社は、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。
今回の資金調達により、累計調達額は約10.7億円となりました。
Symbiobeは、海洋性紅色光合成細菌を利用した二酸化炭素と窒素の固定技術を有する京都大学発スタートアップです。
この技術を用い、温室効果ガスの回収・活用を実現するプラントの構築や、温室効果ガスのアップサイクルを実現するプラットフォームの構築を行っています。
2023年12月に、紅色光合成細菌培養デモプラントの稼働(4000L)に成功しています。
現在、量産技術の早期確立と商業化を目的に、稼働量をデモプラント以上に引き上げた実証設備を山口県に建築し、研究開発を進めています。
資源化においては、農業向け有機質肥料、水産養殖用資料、人工シルク繊維などの開発を進めています。
今回の資金は、光合成細菌培養プラントのスケールアップ、バイオマス生産能力の拡大、プロダクトのプレミアム化に向けた研究開発の推進、研究開発の推進に必要な研究員をはじめとする人材の獲得などに充当します。
産業の近代化や社会の高度化により、大量の温室効果ガスが排出され、大気中の濃度が上昇しています。
二酸化炭素や、窒素、メタン、フロンなどの温室効果ガスは気候変動の主な原因とされており、気候変動を食い止めるため、温室効果ガスの排出削減が各所で求められています。
こうした状況下で、温室効果ガスを回収する技術は根本的な解決策として期待され、世界的に研究開発が進められています。
Symbiobeは、海水中に生息する海洋性紅色光合成細菌を利用し、二酸化炭素と窒素を固定し、農業向け窒素肥料や繊維素材などとして活用することで、ものづくりと温室効果ガスの削減を両立することを目指しています。
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