注目のスタートアップ

カーボンクレジット売買プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所(JCX)」を提供する「日本GXグループ」が資金調達

company

2024年8月1日、日本GXグループ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は2.1億円となりました。

日本GXグループは、カーボンクレジットの創出・流通・活用を通して、気候変動や環境問題を含む社会課題に取り組んでいます。

具体的には、カーボンクレジット取引所「日本カーボンクレジット取引所」の提供、GXコンサルティング事業、クレジット調達・販売の支援などを行っています。

また、日本のカーボンクレジット市場拡大に向け、全国各地でクレジット創出プロジェクトの立ち上げに取り組んでいます。

今回の資金は、取引所をはじめとしたプロダクト開発、採用・組織体制の強化に充当する予定です。


世界的な気候変動は人間の生活や経済活動に大きな負の影響を与えています。

たとえば、干ばつの増加、大規模な災害の頻発、海面上昇による土地の減少、生物多様性の損失など、さまざまなリスクが高まっています。

このような背景から、地球温暖化の対策として、主に二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの排出削減に向けた取り組みが国際的に進められています。たとえば日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロに近づける「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げています。

「排出を全体としてゼロ」という言葉の意味は、すべての排出を完全にゼロにすることは現実的ではないため、排出がある場合は同じ量だけを「吸収」または「除去」することで、最終的な差し引きがゼロになるという考え方を示しています。

具体的な方法としては、森林保全活動といった環境保全活動などに寄付を行うことが考えられます。そしてこの取り組みをさらに柔軟にするため、削減や吸収の取り組みをクレジットとして発行し、他の企業との間で取引できる仕組みである「カーボンクレジット」が世界的に普及し始めています。

カーボンクレジットには、それぞれの国・国際機関・国と国の協定などによって認証される公的なカーボンクレジットと、民間事業者間で自主的に取引される民間のカーボンクレジットであるボランタリークレジットがあります。

日本GXグループは、カーボンクレジット売買プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所」の提供のほか、GXコンサルティングや、カーボンクレジット創出に向けた取り組みを全国で進め、カーボンクレジット市場の拡大を目指しています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。カーボンニュートラルに関する取り組みは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB カーボンクレジット クレジット プラットフォーム 売買 日本GXグループ 日本カーボンクレジット取引所 株式会社 気候変動 環境 環境対応 調達 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

1円から貸付投資ができる「Funds」運営の「クラウドポート」が6.3億円調達
2019年8月5日、株式会社クラウドポートは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営しています。 以下の点を特徴として…
頭痛治療用アプリ開発を目指す「ヘッジホッグ・メドテック」が1.45億円調達
2022年11月30日、株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、総額1億4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヘッジホッグ・メドテックは、片頭痛をターゲットとした医療用アプリの開発を目指…
政治・行政と国民をつなぐ「政策共創プラットフォーム」を運営する「PoliPoli」が資金調達
2023年2月2日、株式会社PoliPoliは、資金調達を実施したことを発表しました。 PoliPoliは、政治・行政と国民をつなぐ「政策共創プラットフォーム」を運営しています。 2023年2月現在、…
在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービスを提供する「CORDER」が1億円調達
2022年9月7日、株式会社CORDERは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CORDERは、在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービス「CORDER」を提供しています。 副業・フリ…
「BearTail」が出張手配・管理システム「Dr.Travel」のβ版をリリース
株式会社BearTailは、「Dr.Travel(ドタクートラベル)」のβ版を2019年7月1日にリリースしたことを発表しました。 「Dr.Travel」は、出張時の航空券やホテルなどあらゆる手配の代…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集