注目のスタートアップ

非オピオイド鎮痛薬などの研究開発を行う「BTB創薬研究センター」が資金調達

company

2024年6月24日、株式会社BTB創薬研究センターは、資金調達を実施したことを発表しました。

BTB創薬研究センターは、2020年6月に、京都大学の萩原正敏教授の創薬プログラムをもとに設立された企業です。

First-in-Classの非オピオイド鎮痛薬ENDOPINの研究・開発や、希少疾患の治療・がん免疫療法を適応としたRNAの異常スプライシングを標的とした低分子化合物の開発を行っています。

今回の資金調達により、非オピオイド鎮痛薬ENDOPINの臨床開発を推進します。


外科手術後には、切開部位の組織損傷により「術後急性疼痛」と呼ばれる痛みが生じやすく、これを緩和するために局所麻酔薬やオピオイド(麻薬性鎮痛薬)が投与されることがあります。

強い痛みがある場合、患者のQOL向上や合併症の防止のために強力なオピオイドが投与されます。しかし、オピオイドには依存症、離脱症状、過剰摂取による死亡などのリスクがあるため、慎重な投与が求められています。

とくに米国ではこの問題が深刻です。2017年の調査によれば、米国では1日あたり平均130人がオピオイド依存症で死亡しており、医療機関によるオピオイドの過剰処方と、それに伴う依存・乱用が社会問題となってきました。

BTB創薬研究センターが研究開発を行う新たな疼痛治療薬は、モルヒネ以上の強力な鎮痛効果を持ちながら、依存性や行動変容などの副作用がないため、画期的な鎮痛薬として期待されています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 京都大学 創薬 株式会社 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

運転代行マッチング・プラットフォーム「AIRCLE」運営の「Alpaca.Lab」が7,000万円調達
2020年3月9日、株式会社Alpaca.Labは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 運転代行マッチング・プラットフォーム「AIRCLE(エアクル)」を開発・運営しています…
AIを用いた放射線治療計画ソフトウェアを開発する「アイラト」が4.6億円調達
2025年6月24日、アイラト株式会社は、総額4億6000万円の資金調達を発表しました。 アイラトは、AIを用いた放射線治療計画ソフトウェア(放射線治療計画AIソフト)を開発しています。 腫瘍や正常組…
ネット不動産投資サービスブランド「RENOSY」を手がける「GA technologies」が4億円の融資契約を締結
2024年6月26日、株式会社GA technologiesは、株式会社千葉銀行が提供する「ちばぎんSDGsリーダーズローン(サステナビリティ・リンク・ローン型)」において4億円の融資契約(無担保・無…
「トビラシステムズ」がAI搭載型営業支援ツール「Talk Book」の販売を開始
2022年1月12日、トビラシステムズ株式会社は、「Talk Book(トークブック)」を販売開始したことを発表しました。 「Talk Book」は、IP電話・通話録音・文字起こし・感情分析など、営業…
訪問看護における看護師のマッチングサービス「chokowa」を開発する「Cone・Xi」が2,000万円調達
2022年9月29日、株式会社Cone・Xiは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Cone・Xiは、訪問看護における看護師マッチングと、訪問スケジュール機能を提供する「cho…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集