創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年3月28日「テナントビルの省CO2改修支援事業」補助金

一般社団法人静岡県環境資源協会は「テナントビルの省CO2改修支援事業」について発表しました。
テナントが入居する既存の建物(テナントビル)において、ビルオーナーとテナントが環境負荷を低減する取組に関する契約や覚書(グリーンリース(GL)契約等)を結び、GL契約等に基づき協働して当該テナントビルの省エネ化、省CO2化を図る場合に必要となる設備導入等に係る費用の一部を支援することで、既存のテナントビルの低炭素化に向けた取組の推進および不動産賃貸借契約におけるGL契約等の普及促進を目的としています。
対象事業
以下に掲げる事業を対象とします。
ただし、ビルオーナーとテナントが100%同一の資本に属するグループ企業同士が、グリーンリース契約等を締結し、これに基づいて行う低炭素化の取組は本事業の対象外とします。
・ビルオーナーとテナントが環境負荷を低減する取組を含むグリーンリース契約等に基づき、補助金の申請対象となるテナント専用部に必要となる設備等を導入する事業を対象とする
・設備の導入前後において、更新した設備全体のCO2排出量が20%以上削減できる設備改修であること。CO2の削減割合に、補助対象外設備である照明のCO2削減量を加味して計算することは可能とする
・共用部および共用設備の低炭素化改修は、グリーンリース契約等を締結しているテナントの床面積割合がビル全体の延べ床面積の30%以上を占める場合に限る
・グリーンリース契約等の締結は交付申請時までに行い、提出すること。なお、交付申請時にグリーンリース契約等が締結されていない場合はグリーンリース契約等の案又は締結に向けた覚書を提出すること
補助金交付額
| 事業内容 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| a. テナント専用部 | 1/3 | a, b合算して4,000万円 |
| b. 共用部または共用設備(テナントの床面積割合がビル全体の延べ床面積の30%以上) |
公募期間
2024年3月25日(月)~2024年5月10日(金)
近年、エネルギー価格の高騰が続いており、省エネルギーの取り組みは脱炭素化と同時に経営コストの削減に直結するものとして注目されています。
こうした中で、不動産の領域では、ビルオーナーとテナントが協働し、不動産の省エネ化など環境負荷低減や環境改善について契約・覚書などの締結によって実践するグリーンリース契約というものが注目されています。
住宅・建築の分野は、生活や産業にとって必要不可欠な存在です。そのため不動産の環境対応は、重要な取り組みであるといえます。
一方、自身で保有している不動産ではなく、オーナーから借りている不動産の場合、オーナーと借主の利害が一致しないことがあったり、その交渉に手間がかかるため、環境対応を進めるのに課題があります。
グリーンリース契約は、不動産オーナーとテナントが費用負担とメリットを分け合う契約です。これによって不動産の環境対応を円滑に進めることが可能です。
起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。
また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。
ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。
| カテゴリ | 公募 |
|---|---|
| 関連タグ | CO2 テナント リース 不動産 削減 助成金 導入 改修 環境負荷 省エネ 省エネルギー 補助金 設備 |
公募の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
観光庁は、「観光地・観光産業における人材不足対策事業」の公募について発表しました。 今後さらなる増加が見込まれる観光需要を着実に取り込み、旅行者数・旅行消費額等を増加させ、観光立国を実現するため、受け…
観光庁は、令和7年度「宿泊施設サステナビリティ強化支援事業」について発表しました。 宿泊施設における省エネ設備等の導入に要する経費の一部を助成することにより、訪日外国人旅行者の受け入れに向けて、宿泊施…
2020年7月7日、ハウスコム株式会社は、「ハウスコム スマート管理」の提供を開始したことを発表しました。 「ハウスコム スマート管理」は、入居者(賃借人)とオーナー(賃貸人)の双方を一括でサポートす…
厚生労働省は「建設事業主等に対する助成金」として建設事業主が利用できる助成金を紹介しています。 概要 建設事業主等に対する助成金には、建設事業主を対象とした助成金と建設事業主団体・職業訓練法人を対象と…
東京都は「地域特性に着目したファッション産業振興事業」について発表しました。 東京の街全体でファッションを盛り上げる雰囲気を醸成し、幅広い層へ東京のファッションの魅力を発信することにより、パリやミラノ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

