注目のスタートアップ

大規模言語モデルを利用したSlack翻訳アプリ「TellYa」を提供する「エレクトリック・シープ」が2億円調達

company

2024年3月19日、株式会社エレクトリック・シープは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、第1弾プロダクトとして、Slack翻訳アプリ「TellYa(テルヤ)」をリリースしたことも併せて発表しました。

大規模言語モデル(LLM)を利用し、高精度な翻訳を実現するSlackアプリです。

Slack上の発言をボットが読み取り、翻訳をポストあるいは元発言に添付します。また、元発言の編集や削除にも対応しています。

今後も生成AIを活用した従業員エンゲージメントを改善するSaaSを開発・提供していく計画です。

今回の資金は、「TellYa」のマーケティング・販売活動、新規プロダクトの開発、営業人材の採用、LLMの調査・研究に充当します。


OpenAI社のAIチャットボットであるChatGPTの発表・提供により、世界的に大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)への注目が高まっています。

LLMとは、従来の言語モデルよりも大規模なパラメーターを持つディープラーニングモデルのことであり、さまざまなタスクで優れた性能を発揮しています。

たとえば、ChatGPTは、人間のような自然で柔軟な会話ができるほか、ユーザーの自然文による命令によって、レポートなどの執筆から、プログラミング、翻訳など、広範で汎用的なタスクを実行できます。

この汎用的なAIとしての特性は大きな注目を集め、多様な業務で利用されているほか、LLMがサービスなどに組み込まれるなどとして広く利用されています。

エレクトリック・シープは、LLMを活用し、ビジネスコミュニケーションツールとして広く普及しているSlackで送られてくる文章を自動翻訳するアプリ「TellYa」を提供しています。

日本は英語を利用できる人材が少なく、グローバル化が進展するビジネス界において言語の壁によって振りになってしまう場面があります。

しかしLLMによる翻訳は、従来の機械翻訳と比較してより高い精度の翻訳を実現しており、LLMを活用することで多言語間でのコミュニケーションをスムーズに進めることが可能となります。

AIは業務効率化にとっても重要な技術です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

また、システム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB LLM SaaS Slack TellYa アプリ エレクトリック・シープ エンゲージメント 大規模言語モデル 従業員 改善 株式会社 生成AI 翻訳 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IT投資におけるスマートな意思決定をサポートするSaaS「digsas」クローズドα版がリリース
2020年12月15日、株式会社digsasは、「digsas」のクローズドα版を2021年1月4日にリリースすることを発表しました。 「digsas」は、IT投資におけるスマートな意思決定をサポート…
会話AIエージェントを開発する「エキュメノポリス」が2.5億円調達
2025年3月10日、株式会社エキュメノポリスは、総額2億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エキュメノポリスは、言語学習支援サービス「LANGX(ラングエックス)」を開発・提供して…
ペット飼育家庭の住宅需要獲得のための住宅業界向けパッケージサービス「PAWs SCRIPT」が提供開始
2022年1月11日、ペットライフスタイル株式会社は、「PAWs SCRIPT(パウスク)」の提供を開始したことを発表しました。 「PAWs SCRIPT」は、集客+対応スキル+付加価値の高い提案とい…
「松竹」がNFTにより「推し活」を支援するWeb3スタートアップ「プレイシンク」に出資
2023年5月11日、松竹株式会社は、CVCである松竹ベンチャーズ株式会社が運営する「松竹ベンチャーズ1号投資事業組合」を通じ、株式会社プレイシンクに出資したことを発表しました。 プレイシンクは、NF…
労災保険二次健康診断サービスを展開する「ウェルヘルス」に「エンジェルラウンド株式会社」が出資
2024年6月11日、エンジェルラウンド株式会社は、ウェルヘルス株式会社に出資したことを発表しました。 ウェルヘルスは、労災保険を活用した二次健康診断の導入支援を展開しています。 企業・医療機関双方を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集