新型コロナ対策の資金繰り支援が6月末まで延長 財務省・金融庁・経産省「再生支援の総合的対策」を策定 

change

財務省・金融庁・経済産業省は、「再生支援の総合的対策」を策定しました。

この対策は、新型コロナウイルス対策として実施された民間金融機関による実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が4月に本格化することを受けて策定されたものです。

この対策により、月末に終了予定だった新型コロナ対策の資金繰り支援を6月末まで延長します。

具体的には、民間金融機関による「コロナセーフティネット保証4号」「コロナ借換保証」、日本政策金融公庫(日本公庫)などの「コロナ特別貸付」「コロナ資本性劣後ローン」といった支援策を6月末まで延長します。

また、物価高騰対策などとして実施している日本公庫などのセーフティネット貸付の利下げ措置も6月末まで延長します。

7月以降は、能登半島地震の被災地に配慮しながらコロナ前の支援水準に戻す方針です。


2020年初頭から世界的に感染が広がっていった新型コロナウイルス感染症は、日本経済にも深刻な影響を与えました。

コロナ禍では多くの企業が事業の縮小を余儀なくされました。とくに厳しい業界はは飲食店、観光業、建設・工事業であり、これらの業界では倒産件数も顕著な値となっています。

とくに中小企業は大企業と比べて資金などの面で余裕がないことから、こうした大きな危機を自力だけで乗り切ることは難しく、国・自治体による支援が必要です。

そのため国は、コロナを対象とした融資制度(ゼロゼロ融資など)の創設、セーフティネット保証の指定など、さまざまな取り組みによって中小企業を支援してきました。

2023年5月に新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと引き下げられ、事実上の終息宣言となりました。

しかし長く続いたコロナ禍はさまざまな場所に大きな爪痕を残しています。

未だ立ち直ることができていない企業も多く、必要な支援の継続が求められています。

こうした中で、財務省・金融庁・経産省は、民間金融機関による実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が4月に本格化することを受け、「再生支援の総合的対策」を策定し、資金繰り支援を6月末まで延長し、中小企業を支援することとしています。

創業手帳も、シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」により、さまざまな企業をサポートしています。無料で入手できるため、ぜひご活用ください。

カテゴリ 制度改正
関連タグ セーフティネット 再生支援 対策 延長 新型コロナウイルス対策 日本政策金融公庫 経済産業省 融資 金融庁 金融機関
詳細はこちら

新型コロナ資金繰り支援を6月まで延長:財務省・金融庁・経産省「再生支援の総合的対策」

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ノーコードのガイド・ナビゲーションツールを提供する「テックタッチ」が日本政策金融公庫より2.5億円の新株予約権付融資を実行
2023年2月8日、テックタッチ株式会社は、日本政策金融公庫より新株予約権付融資として、2億5,000万円の融資を実行されたことを発表しました。 テックタッチは、ノーコードのガイド・ナビゲーションツー…
「国内肥料資源利用拡大対策事業のうち国内肥料資源活用総合支援事業(令和5年度補正予算(第1号))」第2次公募
農林水産省は、「国内肥料資源利用拡大対策事業のうち国内肥料資源活用総合支援事業(令和5年度補正予算(第1号))」の第2次公募について発表しました。 作物生産において必要不可欠な農業資材の一つである肥料…
【12/24開催】官民合同フォーラム「第16回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」
2022年11月30日、経済産業省は「第16回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」の開催について発表しました。 経済産業省と一般財団法人日中経済協会は、中国国家発展改革委員会および商務部と共催で、日…
省力化支援資金 【日本公庫(中小企業事業)】、企業活力強化資金(省力化関連)【日本公庫(国民生活事業)】
省力化支援資金【日本公庫(中小企業事業)】、企業活力強化資金(省力化関連)【日本公庫(国民生活事業)】のご案内です。 人手不足等の環境変化に対応するため、特定の補助金を活用し省力化投資に取り組む中小企…
成長志向の事業者と支援者をマッチングする「成長加速マッチングサービス」がリリース
2025年3月24日、中小企業庁は、「成長加速マッチングサービス」をリリースしたことを発表しました。 このサービスは、事業拡大や新規事業立ち上げなどの成長志向を持つ事業者と支援者(金融機関、投資機関、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集