注目のスタートアップ

多能性中間膜・エピタキシャルの研究開発・製造・販売を行う「Gaianixx」が3.5億円調達

company

2024年3月6日、株式会社Gaianixxは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の調達により、シリーズB総額13.5億円、創業からの累計資金調達額は18.5億円となります。

多能性中間膜と、エピタキシャルの研究開発・製造・販売を行っています。

多能性中間膜は、基板と半導体膜の格子不整合を駆動力として双晶型マルテンサイト変態を生じ、格子不整合を緩和し上部半導体膜を高品質結晶化させる独自の中間膜です。

従来のものより変位量・耐熱性・耐電圧において優位性があり、次世代の電子デバイス、センサー、エネルギーハーベシティングシステムなどの基盤として期待されています。

今回の資金は、研究開発の強化、量産体制の構築、採用強化に充当します。


半導体は、電気を通す導体と通さない絶縁体の間に位置する物質です。特定の条件下で電気を伝導したり遮断したりする性質を持っています。

現在、ほとんどの電子部品は半導体を利用しています。そして電子機器の性能向上に伴い、高性能かつコスト効率の高い半導体の需要が増加しています。

半導体の製造において重要となるのが「薄膜」技術です。半導体は、薄膜をパターンに沿って加工し、積層させることで製造されます。

Gaianixxは、多層構造での高品質単結晶化を実現する独自の多能性中間膜を用い、半導体の技術革新を牽引することを目指しています。

半導体の中間膜は、異なる層や機能の間に挿入される薄膜であり、半導体素子の性能向上や制御に利用されます。

Gaianixxの技術は、より多機能な半導体素材の開発に貢献するだけでなく、結晶欠陥の発生を抑制し、高品質な半導体素材を効率的に生産し、コスト削減にも貢献するものとして期待されています。

研究開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Gaianixx エピタキシャル デバイス 化合物結晶膜 半導体 多能性中間膜 株式会社 研究開発 製造 販売 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「テラドローン」と「エアモビリティ」が「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて業務提携
2021年1月8日、テラドローン株式会社は、エアモビリティ株式会社と、「空飛ぶクルマ」の社会実装の早期実現に向けて業務提携することを発表しました。 テラドローンは、空撮、測量、点検、データ分析、運行管…
サプリメント製造・販売の「麻田製薬」が資金調達
2020年3月26日、株式会社麻田製薬は、資金調達を実施したことを発表しました。 サプリメントの製造・販売を行っています。 今回の資金は、サプリメントの商品開発の推進に充当されます。
超低消費電力を実現するAI・コンピューティング技術の実用化を目指す「TwinSense」が1億円調達
2024年9月26日、TwinSense株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 TwinSenseは、より人の脳に近いSNN(スパイキングニューラルネットワーク)を実用化するための…
白血病などの根治を図る細胞治療製品を開発する「セレイドセラピューティクス」が5億円調達
2022年10月25日、セレイドセラピューティクス株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 セレイドセラピューティクスは、造血幹細胞の体外増幅技術により、急性白血病や遺伝子疾患…
Web3インキュベーターの「Tané」が10億円調達
2023年1月27日、Tané(本社:Dubai UAE、Managing Partner:六人部生馬)は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、DEEPCORE、X Te…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集