注目のスタートアップ

物語を通じて作家・作品と出会うEコマース「ナラティブ・プラットフォーム」を運営する「物語運輸」が資金調達

company

2024年1月5日、物語運輸株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

物語運輸は、物語を通じて作家・作品と出会うEコマース「ナラティブ・プラットフォーム(ナラプラ)」を運営しています。

職人の物語を顧客に届けることで、職人の付加価値を最大化させる共感/体験型のプラットフォームです。

職人の思いをリアルに届けるため、産地に足を運び完全内製でコンテンツを作ることにこだわっています。

主に器などの陶磁器を販売しています。

特別に「ナラプラ」のためにつくった一点ものの商品を販売する「WARE」、職人の情熱や作品の創作過程の物語を動画で配信する「MOVIE」、伝統工芸品の魅力や活用方法を発信する「MAGAZINE」の3つのカテゴリーを通じて魅力を発信しています。

今後、作品(器)を愉しむための一流シェフによる冷凍グルメ「FROZEN」や、作品の源流に触れる旅「TRAVEL」など、伝統工芸を体感できるサービスを拡充していく計画です。


日本各地では、手仕事によって日常づかいのための雑具・雑器が製造されています。

生み出されるものは、陶磁器・染色・漆器・木竹工品・和紙・文具・人形・扇子・傘など幅広く、これらは伝統工芸品と呼ばれています。

これら職人の手によって生み出される日用品は、大量生産品が流通する以前は多くの人にとって身近にある存在でした。

その後、日本中が機械化の波に飲まれる中で、依然として手仕事によって生活の道具を作り出す人びとは各地に残り、その技術を後世につないできました。

民藝運動の起こりなどによって、これら日常の道具は「用の美」としてその美的な価値観も与えられ、現在では伝統工芸品として広く認識されています。

これら伝統工芸品の生産額は、1974年以降、日本の経済成長に沿って年々増加が続いていましたが、1984年にピークを迎え、生活様式の変化、バブル崩壊による景気の低迷などによって縮小していきました。

近年も生産額は緩やかな減少傾向にあるほか、職人の数も減少傾向にあります。一方で、女性の職人の割合が増加しており、新たな担い手が誕生していることも事実です。

職人たちが伝統工芸品を作り続けて生きていくためには、より広い生活者に商品を手に取ってもらえるような環境を作る必要があります。

物語運輸は、物語を通じて生活者の共感に訴えかけ、作品の購買によって経済圏を作り、作品を愛用するライフスタイルの定着を目指しています。

近年ECは販路開拓や販路拡大のための重要なチャネルとして存在感が増しています。しかしECにはEC独自の集客ノウハウが存在し、参入にはハードルがあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットでの集客ノウハウについて詳しく解説しています。

また、新たな事業に参入するには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC ストーリー ナラティブ ナラティブ・プラットフォーム ナラプラ 伝統工芸 伝統工芸品 作品 作家 株式会社 焼き物 物語 物語運輸 資金調達 陶磁器
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラフトビール「CRAFT X」などの自社ブランドや共創型M&A事業を展開する「MOON-X」が15億円調達
2022年9月13日、MOON-X株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2022年7月28日に7億円の資金調達を発表しています。 MOON-Xは、自社ブランド…
空間デジタル演出の「プリズム」と空間づくりの「丹青社」が業務提携
2020年10月5日、株式会社プリズムは、株式会社丹青社と、業務提携に関する協定書を取り交わしたことを発表しました。 プリズムは、イベント・コンサート・舞台などにおいて、映像やデジタル技術を駆使した空…
「totty design」と「東京中央梱包」が業務提携 オンラインストア×梱包・物流のトータルソリューションサービスを開始
2023年3月23日、株式会社totty designは、東京中央梱包株式会社と業務提携を開始したことを発表しました。 totty designは、Web制作事業、Webマーケティング事業を展開してい…
ビデオメッセージで顧客対応を効率化する「Quden」提供の「zipunk」が5,000万円調達
2022年2月7日、株式会社zipunkは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、B2BビデオコラボレーションSaaS「Quden(クデン)」を正式リリースしたことも併せて発表…
定額制サービス・プラットフォーム「always」運営の「イジゲン」が2.5億円調達
イジゲン株式会社は、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 定額サービスを通じて、お店とユーザーをマッチングする、ショッピング・モール型のサービス「always(オールウェイ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集