注目のスタートアップ

医療機器管理SaaS「HITOTSU Asset」を提供する「HITOTSU」が2億円調達

company

2023年12月18日、HITOTSU株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

HITOTSUは、医療機器管理SaaS「HITOTSU Asset」を開発・提供しています。

医療機器、放射線機器、検査機器、福祉機器、事務・一般資産を一元管理できる医療機器管理SaaSです。

現在、医療現場で発生する「言った・言わない」などのミスコミュニケーションの問題を解決する、医療業界横断コネクトツール「HITOTSU Link」の開発を進めています。

「HITOTSU Link」は「HITOTSU Asset」と連携し、院内機器・資産管理のデータに紐付いた修理・点検依頼、見積もり・発注を可能とするツールです。

2023年8月から全国の医療機関12施設・医療機器卸6社と実証実験を進めています。2024年1月に正式リリースを予定しています。

今回の資金は、ハイスキルエンジニア・ビジネスエキスパートの採用に充当します。


国内では少子高齢化が大きな社会課題となっています。

とくに医療業界においては、高まる医療需要に対し人手不足が進行していることから、医療スタッフ1人あたりの業務負担が増加傾向にあります。

こうした中で、質の高い医療と業務効率化を同時に実現するため、テクノロジーの活用が医療現場で進められています。

一方、医療現場ではひとつのミスが患者の生命を危険にさらすリスクがあるなど、慎重な運用が求められます。

たとえば、医療機器は近年さらに高度に発展し、医療にとって必要不可欠な機器として成長しています。したがって医療機器の安全管理はさらに重要性が高まっているのですが、実際の医療現場では、医療機器の操作と保守点検を担うスペシャリストである臨床工学技士以外も医療機器の点検を行うことがあります。そのため、確認不足などのインシデントが発生してしまったり、情報共有がうまくいかなかったりなどの課題が生じています。

医療機器がネットワークに接続されていれば、高度な情報管理を行うことができます。しかし外部からのハッキングなどのリスクもあり、セキュリティ体制をしっかりと構築してから出ないと大規模な運用は困難です。したがって、しばらくはアナログな医療機器とネットワーク接続型医療機器が混在して現場で運用されるという状態が続くとみられています。

この状態は医療機器の管理に大きな混乱をもたらします。

HITOTSUは、こうした背景のもと医療機器管理SaaSを提供し、医療現場の課題解決を目指しています。

DXを拒むもののひとつにレガシーなシステムがありますが、創業期はなにも導入されていないまっさらな状態であるため、自分の好きなようにシステムを構築できます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB HITOTSU HITOTSU Asset HITOTSU Link SaaS クリニック コミュニケーション 医療 医療機器 医療現場 株式会社 病院 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

社内IT環境構築支援サービス「シスクル シェアリング」を提供する「DXER」が1.4億円調達
2022年6月9日、DXER株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DXERは、高い専門知識や知見を持つSaaSOpsな情シス人材をアドバイザリーに、社内IT環境…
EV充電サービス「WeCharge」を運営する「ユビ電」が3億円調達
2023年4月7日、ユビ電株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユビ電は、EV充電サービス「WeCharge」を運営しています。 充電ごとの電気量・料金を計測できるEV充電設…
「福祉はぐくみ企業年金基金」の導入サポートなどを展開する「ベター・プレイス」が3億円調達
2022年11月1日、株式会社ベター・プレイスは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベター・プレイスは、福祉はぐくみ企業年金基金の導入推進、導入支援、各種サポート業務を行う「はぐくみ…
空間の価値を最大化するソリューション「StayX」を展開する「matsuri technologies」と「東急不動産ホールディングス」が連携
matsuri technologies株式会社は、東急不動産ホールディングス株式会社が出資するCVCファンド(GP:SBIインベストメント株式会社)からの資本参画を実施したことを発表しました。 ma…
VTuber事業やメタバースマーケティング事業を展開する「Brave group」が3億円調達
2023年1月25日、株式会社Brave groupは、Animoca Brands株式会社から3億円の資金調達を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Animoca Brands株…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集