創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年12月6日24時間型訪問介護業務支援SaaS「PORTALL」を提供する「スリーエス」が3.3億円調達

2023年12月5日、スリーエス株式会社は、総額約3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
スリーエスは、24時間型訪問介護業務支援SaaS「PORTALL(ポータル)」の開発・提供と、定期巡回型の介護サービスの提供を行っています。
「PORTALL」は、訪問介護において、定期巡回の提供に必要となる業務体制構築をサポートし、さらにサービスの頻度・提供内容の最適化、安定的な収益を得るために必要な要素をオールインワンで提供する定期巡回特化型SaaSです。
プランニング、スタッフの訪問スケジュールの管理、オペレーターの対応、ケアマネージャー・家族などへの情報共有などを行うことができます。
今後、直営の介護事業所(首都圏を中心に10事業所)を開設し、数年以内に都内におけるサービス提供体制を構築する計画です。
今回の資金は、人材採用、直営介護事業所の新規開設、「PORTALL」シリーズの開発強化に充当します。
定期巡回型訪問介護とは、訪問介護員・看護師が、要介護者の自宅を定期訪問し、介護や看護を提供する24時間対応型の介護サービスです。
1日に複数回訪問し、主に短時間の身体介護(食事介助、清拭介助、排泄介助など)を行います。
サービスの利用にあたっては、ケアマネジャー(介護支援専門員)と共に、ケアプラン(介護サービスに関する計画書)を作成し、その後定期巡回を提供している事業所を選び、サービス利用を開始します。
また、夜間などにおける緊急時には、専用の機器などで連絡することでオペレーターにつながり、必要な場合には介護職員などの訪問によるサポートを受けることができます。
定期巡回型訪問介護は利用者にとって非常に安心できる介護サービスですが、事業者側としては、毎日の定期的な訪問と、緊急時の要請に応える随時対応を組み合わせた事業であり、複雑かつ負担が高いものといえます。
とくに夜間対応は人手が必要となることから体制の構築が困難で、参入を見送る事業者が多いという特徴があります。
スリーエスは、こうした定期巡回型訪問介護の課題を解決するため、業務支援SaaS「PORTALL」を開発・提供しています。
さまざまな業界でデジタル化などにより業務効率化が進んでいます。創業期は予算の問題から大規模なシステム導入は難しいかもしれませんが、負担の大きな部分をデジタル化することでかなりの負担軽減が可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。
また、抜本的なシステム導入には資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | 24時間 PORTALL SaaS スリーエス ポータル 介護 介護事業所 定期巡回 定期巡回型訪問介護 巡回 株式会社 業務支援 訪問介護 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年8月3日、株式会社大和証券グループ本社は、株式会社pafinが実施した第三者割当増資を引き受けることを決定したことを発表しました。 また、Web3関連ビジネスにおける事業推進に向けた業務提携…
2022年6月23日、株式会社デジタルホールディングスは、グループ企業の株式会社バンカブルが、株式会社サイカと業務提携契約を締結したことを発表しました。 バンカブルは、広告費分割・後払い(BNPL)サ…
2024年1月31日、AZUL Energy株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 白金などレアメタルの代替として利用できる高性能触媒製品を開発する東北大学発スター…
2023年1月16日、株式会社レイヤードは、メディカル・データ・ビジョン株式会社と資本業務提携および、株式会社メディパルホールディングス、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ傘下のベンチャーキャピタ…
2022年9月6日、株式会社バズグラフは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「聞取タンテキ」を無償公開したことも併せて発表しています。 バズグラフは、文章要約Webサー…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…