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2023年11月30日専属M&Aエージェントサービス「RISONAL」を運営する「オーナーズ」が11億円調達
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2023年11月29日、オーナーズ株式会社は、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。
オーナーズは、専属M&Aエージェント(FA)サービスを中小企業に広く提供する「RISONAL(リソナル)」を運営しています。
売り手の利益保護・追求に特化したM&Aの支援や、事業売却後のオーナーを対象とした資産運用支援(含む金融商品仲介業)を提供しています。
今回の資金調達により、LLM(大規模言語モデル)を用いたAI開発によりFAサービスの属人性を減らし、より多くの顧客に高品質なサービスを提供できる体制を整備します。
「LLM活用を予定している機能」
・面談議事録の自動記録・システムへの自動登録
・買い手候補先のリストアップ
・譲渡スキーム分析・手取り額試算
・提案書ドラフトの自動生成
M&A(企業の合併と買収)は、さまざまな経営戦略のもとで実施されます。
近年は、第三者への事業承継の手段としてM&Aが注目されており、M&Aマッチングサービスなど、M&Aを支援するサービスが増加しています。
M&Aは企業・経営者にとって非常に大きな出来事です。また企業・事業そのものを取り扱うためプロセスが複雑であり、専門家によるサポートが欠かせません。
とくに事業承継では、これまで自身が育ててきた企業・事業を第三者に譲ることになるため、要件に合致した相手を見つけ出したいのですが、一方で売却の実現や売却価格などともバランスを取るという難しい調整が必要です。
一般的なM&Aマッチングサービスは、売り手と買い手の双方の利害を調整する、いわば両手取引です。この構造は利益相反に陥りやすいと指摘されており、とくに、手数料収入を得たい仲介業者が取引成立を優先してしまう、リピーターの可能性が高い買い手企業を優先してしまう、売り手企業の交渉戦略が買い手側に筒抜けとなるリスクがある、といった点が問題として挙げられています。
M&AにおけるFA(ファイナンシャルアドバイザー)は、買い手・売り手のいずれか一方を担当し、その利益最大化のために行動する専門家です。したがって、前述のM&A仲介業者が抱える問題は生じません。
オーナーズは、売り手の理想のM&Aを叶えるM&A支援と、M&A後の資産運用・財産承継を支援することで、事業オーナーをサポートしています。
オーナーズ株式会社のコメント
このニュースを受けまして、オーナーズ株式会社よりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
今回は、LLM(大規模言語モデル)を用いたM&A業務専門のAI開発、RISONAL M&AおよびRISONAL WEALTH(資産運用)の事業拡大、新規事業参入に向けて資金調達を行いました。
具体的には、独自開発のナビゲーションシステムの高度化や顧客との情報授受・整理を効率化するツールの導入、AI活用とDXによる既存機能のアップデートなどを行い、業務の効率化を目指します。
これらの効率化によって不要なFAサービスの属人性を減らし、人ならではの高品質かつ売り手の利益を重視したサービスをより多くの顧客に提供できる体制を整えることを目的としています。
・今後の展望を教えてください。
少子高齢化が深刻な問題となっている日本では、中小企業経営者の高齢化も同様に進んでいます。後継者難の企業の事業承継や事業売却などを取り込み、2025年6月期には担当者1人あたりの支援件数を年3〜4件と現在の1.5〜2倍の水準に引き上げます。
事業オーナーの悩みは、資産としての株式の取り扱いから経営者としての悩みまで様々です。そうした事業オーナーならではの悩みが生じた時に、真っ先に相談してもらえる存在になっていきたいと考えています。
そのために、複雑な事業オーナーの悩みをワンストップで解決できるようなサービス環境を整え、新規事業への参入や事業拡大も推進していきます。オーナー様が自身の利益を守ることができる環境でM&A取引が行えるよう、健全なM&A市場の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。
・読者へのメッセージをお願いします。
ここ数年のLLMを筆頭としためざましい技術革新により、これまで属人的なアプローチでしかサービス品質を維持できなかった専門領域においても、AIが広く活用されていくことが予想されます。
また、事業承継や企業の成長戦略としてのM&Aニーズの増加に伴い、今後中小企業におけるM&Aの活用はますます広がっていきます。
今後は中小企業のオーナー様と接する機会の多い金融業界や士業とも連携して、売り手のオーナー様が納得してご利用いただけるようなサービス環境を充実させていきますので、応援していただけると幸いです。
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