「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」

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2023年11月13日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構は、「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」に係る追加公募について発表しました。

次世代船舶に係る技術開発を加速することで我が国造船業・舶用工業の国際競争力を強化するとともに、海運業も一体となって社会実装を進めることで2030年以降のゼロエミッション船の普及を牽引していくべく、下記テーマに取り組みます。

研究開発内容〔1〕アンモニア燃料エンジンの開発

N2O発生を可能な限りゼロに近づける対策として、船舶用アンモニア燃料エンジンの排ガス中のN2Oを除去するための機器を開発する(排ガスがより低温でN2Oの除去がより困難と想定される2ストロークエンジンの開発を優先する)。

なお、陸上試験機による試験及び実船に搭載しての実船実証においては、本事業においてアンモニア燃料船の開発を行っている既存のコンソーシアムにも開発した当該機器を供給した上で実施すること。

研究開発内容〔3〕舶用アンモニア燃料供給体制の構築(バンカリング船開発)

安全対策及び社会実装に向けた環境整備の一環として、アンモニアの漏えい対策のための機器(計測・検知・回収)を開発する(アンモニア濃度計測については、5ppm程度の濃度であっても検知できるような高感度の機器を開発する)。

なお、陸上試験機による試験及び実船に搭載しての実船実証においては、本事業においてアンモニア燃料船の開発を行っている既存のコンソーシアムにも開発した当該機器を供給した上で実施すること。

説明会

日時:2023年11月17日(金)11時00分~12時00分
会場:オンライン開催

公募受付期間

2023年11月13日(月)~2024年1月9日(火)12:00


2018年に、国際海運のカーボンニュートラルを目指す国際海事機関(IMO)のGHG削減戦略が採択されました。さらにこの戦略は2023年7月に改訂され、2050年頃までにGHG排出ゼロを目指すという目標に前倒しされました。

改訂されたGHG削減戦略の目標を実現するには、アンモニア燃料の使用比率が高いエンジンを開発し、それと同時に排ガス中に含まれる温室効果の高い窒素酸化物(N2O)を除去する技術開発を進める必要があります。

またアンモニアは有毒性があるため、船への補給時の安全性を確保することも重要です。このためには、補給時の漏洩防止技術を確立し、普及拡大していくことも必要です。

「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」は、こうした次世代船舶の実現に必要な、アンモニア燃料エンジンの開発と、舶用アンモニア燃料供給体制の構築(バンカリング船開発)を行うものです。

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カテゴリ 公募
関連タグ NEDO アンモニア燃料船 グリーンイノベーション基金事業 プロジェクト 新エネルギー・産業技術総合開発機構 次世代 次世代船舶の開発プロジェクト 船舶 開発
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「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発プロジェクト」に係る追加公募について

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