注目のスタートアップ

「G-VIS」が資金調達 生成AIによるアニメ制作を決定

company

2023年11月7日、株式会社G-VISは、資金調達を実施したことを発表しました。

G-VISは、3DCGによる動画撮影と生成AI技術を活用し、短期間でのアニメ制作の実現を目指しています。

11月から短編アニメによるダンス動画・MV・プロモーションを配信し、視聴者の確保とアニメの質向上を行っていきます。

また、2024年1月からアニメ『World Maker』をTikTokとYouTubeで放送することを予定しています。

今回の資金調達により、画像生成AIを活用した効率的なアニメ制作技術の確立を行います。


国内のアニメ産業の市場規模は、2010年には約1.3兆円だったものが、2019年には2.5兆円へと大きく拡大しています。

これは、日本のアニメーション作品をローカライズして配信する動画配信サービスが各国で展開され、海外需要を獲得できたことが大きな要因です。

日本のアニメコンテンツは世界的にも有名であり、各国にも多くのフォロワーが存在しています。一方、日本のアニメ産業はその業界の構造によって現場が疲弊しており、人手不足、ベテラン人材の高齢化・引退、アニメーターの量的・質的不足による品質劣化といった複数の課題を抱えています。

したがって今後も国内アニメ産業が持続的に発展していくためには、デジタル活用、スキル不足をテクノロジーで補うための仕組みの構築、制作工程の効率化、新たな制作工程の確立などを実現する必要があります。

こうしたなか注目されているのが生成AIです。

生成AIは、テキスト・画像・動画・音などを作りだすAIです。近年の技術革新により、誰でも簡単な命令で高品質な文章や画像を生成できるようになり、多様な領域で高い注目を集めています。

アニメ産業では、アニメ制作で画像生成AIを活用することで、制作コストを削減できる可能性があり、さまざまな活用法が模索されています。

たとえば、Netflixは、共同アニメプロジェクト『犬と少年』において、背景美術に生成AIを活用する取り組みを行っています。

一方で、権利関係が明確でない学習ソースを利用した既存の生成AIについては著作権に関する議論が各国で起こっている最中であり、今後法律などによって規制される可能性もあります。

G-VISが生成AIを活用したどのような制作手法を確立するのか注目が必要です。

さまざまな業界でデジタル化などにより業務効率化が進んでいます。創業期はコストの問題から多くのシステムを導入できないかもしれませんが、負担の大きな部分をデジタル化することで相当の負担を軽減することが可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム導入には資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3DCG AI G-VIS アニメ アニメーション エンターテインメント 制作 動画 技術 撮影 株式会社 生成AI 画像生成 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「DXHUB」が一時帰国者向けの通信サービス「おかえりSIM」をリリース
2021年11月10日、DXHUB株式会社は、「おかえりSIM」を提供開始したことを発表しました。 「おかえりSIM」は、一時帰国者を対象とした通信サービスです。 一時帰国する際の帰国頻度や、滞在期間…
衛星データ解析コンテスト運営の「Solafune」が資金調達
2021年1月22日、株式会社Solafuneは、資金調達を実施したことを発表しました。 2020年10月から、衛星データを活用したデータ解析コンテスト「Solafune」を運営しています。 初回では…
「DXHUB」が提供する在留外国人向けSIMカード「JP Smart SIM」・「JP Smart DATA」データ量・料金改定 これまでよりも安価に
2022年3月16日、DXHUB株式会社は、提供する「JP Smart CALL」・「JP Smart DATA」サービスについて、各プランのデータ量・料金を改定したことを発表しました。 「JP Sm…
帰らない日は家賃がかからない住まいを提供する「Unito」が資金調達
2024年1月26日、株式会社Unitoは、資金調達を実施したことを発表しました。 Unitoは、帰らない日は家賃がかからないホテルレジデンスの運営、最短即日・スマホ契約が可能な家具家電付き部屋探しプ…
不動産価格査定エンジンAPIなど不動産テックサービスを開発・提供する「エステートテクノロジーズ」が5億円調達
2022年8月3日、エステートテクノロジーズ株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エステートテクノロジーズは、独自アルゴリズムで不動産ビッグデータを解析して不動産価格の査定…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集