注目のスタートアップ

難治性疾患に対する抗体医薬品を開発する大阪大学発創薬ベンチャー「ペリオセラピア」が3.6億円調達

company

2023年10月30日、ペリオセラピア株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ペリオセラピアは、難治性疾患に対する抗体医薬品を開発する大阪大学発の創薬ベンチャー企業です。

細胞外マトリックスタンパク質として心臓弁形成や創傷治癒等に関与しているペリオスチンにおいて、病的なペリオスチン変異体(病的ペリオスチン)が乳がん、糖尿病性網膜症、心筋梗塞など様々な難治性疾患に関与することを解明し、それらをターゲットとして医薬品を開発しています。

とくにトリプルネガティブ乳がん(TNBC)に病的ペリオスチンが強く関与していることに着目し、TNBCを含む転移再発HER2陰性乳がんを第一適応症に選定して抗体医薬品開発を進めています。

今回の資金調達により、転移再発HER2陰性乳がんの臨床試験を開始する予定です。


トリプルネガティブ乳がんとは、「エストロゲン」「プロゲステロン」「HER2」の3つすべての受容体がない乳がんのことです。

ホルモン療法はこれら3つの受容体のうち1つをターゲットとしているため、トリプルネガティブ乳がんではホルモン療法ができず、化学療法、手術、放射線治療が治療戦略となります。

また、トリプルネガティブ乳がんは通常の乳がんよりも進行が速くステージが進んだ状態で発見されることが多い、通常の乳がんよりも再発率が高い、予後不良であるという特徴があります。

さらに、日本では乳がんのうち10%~15%がトリプルネガティブ乳がんと診断されており、若い女性に多く見られる傾向にあります。

したがって、新たな治療薬の早期開発が求められています。

研究開発を進めるには資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB がん ベンチャー ベンチャー企業 創薬 医薬品 大阪大学 株式会社 疾患 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「愛知銀行」「愛知キャピタル」が消防点検の依頼・管理サービス「スマテンBASE」などを展開する「スマテン」に出資
2022年10月14日、株式会社愛知銀行と、投資専門子会社の愛知キャピタル株式会社は、「あいぎんベンチャーファンド1号投資事業有限責任組合(金しゃち)」を通じて、株式会社スマテンに出資を実行したことを…
「シソーラス」が完全クラウド型デジタルプラットフォーム「goodsoil」をリリース
2023年1月30日、シソーラス株式会社は、「goodsoil(グッドソイル)」をリリースしたことを発表しました。 「goodsoil」は、地方企業の業務改革や、新規事業創出を支援するための完全クラウ…
ARクラウドプラットフォーム「Pretia」を開発・提供する「プレティア・テクノロジーズ」が7億円調達
2022年8月4日、プレティア・テクノロジーズ株式会社は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレティア・テクノロジーズは、ARクラウドプラットフォーム「Pretia」を開発・提供し…
地域と生活者をつなぐオンライン食体験「ふるさと食体験」など地方創生事業を展開する「キッチハイク」が資金調達
2022年9月20日、株式会社キッチハイクは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、引受先である都市と地域の銀行系ベンチャーキャピタルなどの協力により、全国の地域連携を強化します。 キッチハイ…
「福祉はぐくみ企業年金基金」を中心に企業年金制度の導入・設計をサポートする「ベター・プレイス」が3億円調達
2024年7月11日、株式会社ベター・プレイスは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約15.4億円となりました。 ベター・プレイスは、「福祉はぐく…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集