注目のスタートアップ

AIを活用した次世代電話カスタマーサポートツールを開発する「StyleAI」が2,000万円調達

company

2023年10月27日、StyleAI株式会社は、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

StyleAIは、AIを活用した次世代の電話カスタマーサポートツール「CSNext」を開発しています。

生成AIを活用し、ユーザーが電話操作を行うことなく、会話を通じてFAQに自動対応できる機能を提供することを目指しています。

業界に特化した以下のオプションサービスを提供する予定です。
EC(電子商取引)業界:商品説明から購入案内まで、ユーザーに合わせた丁寧なサポートを提供。
携帯キャリア業界:プランや利用料金の確認や変更依頼を受付。本人確認(DB照会)を実行。
秘書業務(飲食店):電話やチャットボットを通じて、予約スケジュールの調整を行い、グーグルカレンダーと連携して照会や記入をスムーズに実現。
不動産管理業務:空室案内と内見予約の受注だけでなく、クレーム対応のためにクレーム専用番号を設定。顧客からのフィードバックを集め、サービスの向上に貢献。


顧客満足度(CX)という指標を重要だと捉える企業が増加しています。

顧客満足度が重視される背景には、製品での差別化が難しくなってきたことや、SaaSなどのサブスクリプション型のビジネスが増加したことなどにより既存顧客の離脱を防ぎ長くプロダクト・サービスを利用してもらうための施策が重要となっていることなどが挙げられます。

顧客満足度を向上させるには、カスタマーサクセス・カスタマーサポートの強化、従業員満足度の向上、ダイナミックプライシングの導入、CRMの活用、コミュニティーの構築運用などが考えられます。

なかでもカスタマーサポートは、以前からBtoB・BtoCビジネスの双方で運用されてきた部門であり、各企業には多くの知見が蓄積されているはずです。

一方、カスタマーサポート部門はいくつかの課題を抱えています。たとえば、情報共有の不備によりカスタマーサポートを利用する顧客に悪いイメージを与える、案内をたらい回しにする、適切なサポートができないといったことが挙げられます。

さらにカスタマーサポートは電話での対応が基本であり、利用者の多いカスタマーサポートでは人手が必要であるため、人手不足にある現在では効率化や自動化のニーズが高まっています。

電話対応を自動化するツールとしてIVR(Interactive Voice Response:自動音声応答システム)があります。

IVRは、顧客に自動音声による案内を行い、プッシュ番号によって担当者などに振り分けたり、案内によって解決方法などを伝えたりするシステムです。

一方、IVRは柔軟な対応ができない、顧客に時間・手間をかけてしまう、最終的には人間による対応が必要となることが多いなどの課題を抱えています。

StyleAIは、IVRの課題を解決し、電話対応をさらに自動化するものとして、次世代の電話カスタマーサポートツール「CSNext」を開発しています。

顧客満足度の向上が重要視されているなか、営業・カスタマーサポートの重要性がさらに高まっています。質の高い営業・カスタマーサポートを提供するためには専用のツールやシステムの導入が有効です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、業務を効率化・最大化させるためのシステムの導入について詳しく解説しています。

また、事業の成長のためには戦略的な資金調達が重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を申し込む際の注意点などを解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB CSNext FAQ StyleAI カスタマーサポート 対応 応対 株式会社 生成AI 自動化 資金調達 電話 電話対応 顧客対応
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

産業用ドローンメーカーの「プロドローン」が10.3億円調達
2023年10月24日、株式会社プロドローンは、総額10億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プロドローンは、最大推奨ペイロード20kgの量産マルチコプター「PD6B-Type3」…
画像認識技術の「アジラ」が資金調達
2019年4月1日、株式会社アジラは、資金調達を実施したことを発表しました。 ディープラーニング技術を活用した高度な画像認識技術を保有しており、この技術を活用し、車両の画像から、メーカー・車種を認識す…
EV充電スタンド「PLUGO BAR」・EV充電予約アプリ「MY PLUGO」など展開の「プラゴ」が3億円調達
2022年3月31日、株式会社プラゴは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 プラゴは、EV充電スタンド「PLUGO BAR」、EV充電予約アプリ「MY PLUGO」、サステナブルな生き…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が2億円調達
2022年6月28日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社伊予鉄グループです。 また、2022年4月28日に3億2,600万円、202…
車窓XRの基盤システムを開発する「DUAL MOVE」が資金調達
2023年3月14日、株式会社DUAL MOVEは、資金調達を実施したことを発表しました。 DUAL MOVEは、自動車などの車窓への映像表示により、車窓越しに見える実際の景色に重ね合わせるXRコンテ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集