注目のスタートアップ

AIとロボットで有機農業を推進する「トクイテン」が3.7億円調達

company

2023年10月26日、株式会社トクイテンは、資金調達を実施したことを発表しました。

トクイテンは、AIやロボット技術を活用した有機農業の栽培全体の自動化を進めています。

収穫・液体噴霧・防虫など、ロボットの複数プロトタイプを開発しました。作物生産では2023年4月に有機JAS認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマト栽培を成功させています。

今回の資金は、ロボットエンジニア・セールス・バックオフィス人材の採用、農業ロボットの開発に充当します。


日本の農業は、少子化による人手不足、高齢化による生産性低下、後継者不足、過酷な環境、気候変動、食料自給率の向上など、さまざまな課題を抱えています。

さらには、農業は環境負荷の高さが指摘されています。たとえば、化学肥料は石油・天然ガスなどの化石燃料に生産が依存しているほか、農薬は生態系の影響が懸念されています。

こうした背景から、農業では世界的に有機農業が推進されているのです。

一方、日本はあまり有機農業が盛んではありません。その理由として、日本は高温多湿の気候であり他国よりも病虫害の被害に遭いやすく安定した収量を確保するには農薬の使用が避けられない、病虫害のリスクを抑えるため非効率的な多品目栽培をとる必要があり有機農業の大規模化が困難、有機農産物は高付加価値であるものの栽培にコストがかかり慣行農業よりも収益が低下してしまうことなどが挙げられます。

したがって、日本では、農業の効率化や自動化を実現するテクノロジーの活用と、それと同時に有機農業を推進することが重要なテーマとなっています。

トクテインは、有機農業の自動化を実現するロボットの開発を通じ、農業の課題解決を目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech BtoB トクイテン プロトタイプ ミニトマト ロボット 作物 収穫 有機栽培 有機農業 株式会社 栽培 生産 自動化 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

システム開発事業の「H.S.P」が日本初のNFT美術館を展開する「一般財団法人NFT鳴門美術館」と提携
2021年10月13日、株式会社H.S.Pは、一般財団法人NFT鳴門美術館と事業提携したことを発表しました。 H.S.Pは、資金調達から開発運営までワンストップでサポートする、アプリ・Web・システム…
宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す「将来宇宙輸送システム」が3億円調達
2022年9月1日、将来宇宙輸送システム株式会社は、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、インキュベイトファンド株式会社です。 将来宇宙輸送システムは、宇宙往還を可能とする輸送シス…
「hajimari」が企業向け総合研修プラットフォームサービス「HR University」をローンチ
2022年9月7日、株式会社Hajimariは、「HR University」をローンチしたことを発表しました。 「HR University」は、人・組織について網羅的に学べる、企業向けの動画研修サ…
落とし物クラウドを提供する「find」が7億円調達
2024年12月2日、株式会社findは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 findは、落とし物クラウド「find」を提供しています。 交通機関や商業施設などでの落とし物管理業務に…
フードデリバリーの一括検索アプリ「done!」を運営する「いえメシ」が資金調達
2023年2月24日、株式会社いえメシは、資金調達を実施したことを発表しました。 いえメシは、フードデリバリーの一括検索アプリ「done!(ダン)」を開発・提供しています。 フードデリバリーサービスや…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集