注目のスタートアップ

医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供する「エムネス」が「アイテック阪急阪神」と資本業務提携

company

2023年10月16日、株式会社エムネスは、アイテック阪急阪神株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

エムネスは、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」の提供や、医療機関や健診機関向けの遠隔画像診断支援サービスを手がけています。

「LOOKREC」は、医用画像(レントゲン、CT、MRI、眼底写真、病理画像など)をクラウド上にアップロードし、画像の管理・共有を実現するプラットフォームサービスです。

アイテック阪急阪神は、阪急阪神東宝グループのシステムインテグレーターとして、システム開発・インターネット事業・医療システムなどを手がけています。

今回の提携により、エムネスとアイテック阪急阪神は、健康診断領域における新しいサービスの共同開発などを行い、健康診断業界のDX推進に貢献します。


病院などで扱うレントゲン写真・CT・MRI・病理画像などの医用データは、私たちが普段利用しているJPEGやPNGなどではなく、DICOMという専用の形式で扱われています。

DICOMは画像データだけでなく、メタデータとして患者の個人情報・撮影施設・撮影日などの個人情報が含まれていることから、厳密な管理を必要とします。

一般的にDICOMデータは、院内のDICOMサーバーに保存され、PACSという医用画像管理システムによって保管・閲覧・管理を行います。

このシステムは基本的に院内で完結しています。そしてDICOMデータの取り扱いはセキュリティ面に注意しなくてはならないため、たとえば別の機関にデータを渡す際には、CDに焼いて渡したり、USBメモリーに保存して渡すといったアナログな手段が現在も利用されています。

しかし、近年は医療機関連携の重要性が高まり、医療機関の情報共有を変革する新たなシステムのニーズが高まっています。

エムネスは、医用画像の管理・共有の課題を解決するため、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を展開しています。

今回のアイテック阪急阪神との協業により、健診機関のDXをさらに推進していくとしています。

健診機関での画像診断業務は施設外で行われることも少なくなく、データの受け渡しにおいて効率化を実現する完全オンライン化と、セキュリティ確保のニーズが高まっています。

さらに、健康意識の向上、予防医学の推進などにより、健康診断とそれに付随するサービスのニーズも高まると予測されており、健康診断におけるデータの取り扱いの革新は重要な要素のひとつといえます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ クラウドサービス 健康診断 共有 医療 医療機関 支援 株式会社 画像 管理 資本業務提携 遠隔
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

交流電池や廃プラ解重合触媒などを開発・展開する「AC Biode」が資金調達
2022年8月30日、AC Biode株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 AC Biodeは、「化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチックはじめグローバルなごみ問題解決・リ…
リモート人材事業の「キャスター」が資金調達
2020年1月8日、株式会社キャスターは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ディップ株式会社です。 オンライン・アシスタント・サービス「CASTER BIZ」、在宅勤務スタッフを派遣す…
「ピクシーダストテクノロジーズ」が「乃村工藝社」と資本業務提携
2022年9月8日、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、株式会社乃村工藝社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ピクシーダストテクノロジーズは、現場のデジタルトランスフォーメーション…
さまざまなキャラクターとチャットができるサービス「キャラAI」を開発する「フラクトライト」が資金調達
2023年7月10日、株式会社フラクトライトは、資金調達を実施したことを発表しました。 フラクトライトは、色々なキャラとチャットできるサービス「キャラAI」を開発しています。 生成AIを活用し、クリエ…
不動産向けAI写真加工ツールを提供する「カグオク」が資金調達
2024年12月5日、カグオク株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 カグオクは、AI型ホームステージングサービス「カグオク」を開発・提供しています。 室内写真にAI技術で制作した家具や小…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集