注目のスタートアップ

再生可能エネルギーの導入・ 調達コンサルティングなどを手がける「クリーンエナジーコネクト」がプロジェクトファイナンスにより120億円調達

company

2023年8月4日、株式会社クリーンエナジーコネクトは、株式会社SBI新生銀行および株式会社脱炭素化支援機構から、プロジェクトファイナンスにより総額120億円の資金調達を実施したことを発表しました。

クリーンエナジーコネクトは、脱炭素経営企業やRE100参加企業などに向けた最適なグリーン電力(再生可能エネルギー)の導入計画の立案から、実行支援、導入後の効果検証、目標達成までのグリーン電力ソリューションをワンストップで提供しています。

今回の資金の使途は、オフサイトコーポレートPPAを活用した合計69MW-DCのNon-FIT低圧太陽光発電所のポートフォリオにおけるプロジェクトコスト(開発、建設及び運営等費用)です。


国連の採択したSDGs(持続可能な開発目標)に基づき、世界規模で再生可能エネルギーの普及が進められています。

企業は、二酸化炭素を含む温室効果ガスを排出する主体であることから、より持続可能な経営への転換が求められています。具体的には、二酸化炭素の排出を最小限に抑える脱炭素経営が要請されています。

このような背景の中で、クリーンエナジーコネクトは、オフサイトコーポレートPPA(バーチャルPPA)の普及を推進することで、国内の再生可能エネルギーの拡大を支援しています。

オフサイトコーポレートPPAとは、再生可能エネルギー発電所の所有者(デベロッパーなど)と企業(電力需要者)が、事前に合意した価格と期間に基づいて電力を取引する契約です。この取引は、企業が所有する施設以外の場所で発電された再生エネルギーを利用するものです。

さらに、オフサイトコーポレートPPAには、フィジカルPPAとバーチャルPPAの2つのタイプが存在します。

フィジカルPPAは、電力と非化石エネルギーの価値をセットで需要企業に提供する形態です。ただし、発電所と需要地が同じ電力ネットワークにある必要があります。

一方で、バーチャルPPAは、電力を市場や小売電力事業者に供給し、非化石エネルギーの価値を企業に提供します。この方法では、既存の電力契約を維持しつつ、再生エネルギーの比率を高めることができ、柔軟性のある運用が可能です。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的なトレンドとなっています。再エネ電力の契約などは、今後重要な取り組みとなっていくことが予測されます。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Non-FIT太陽光発電所 RE100 エネルギー オフサイトPPA クリーンエナジーコネクト グリーン電力 コンサルティング バーチャルPPA 再エネ 再生可能エネルギー 太陽光発電 株式会社 環境対策 脱炭素化 脱炭素経営 資金調達 非FIT
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェアラブル心電計を活用したヘルスケアサービスを展開する「ココロミル」に「メディネット」が出資
2023年9月4日、株式会社メディネットは、株式会社ココロミルに出資を行うことを決定したことを発表しました。 ココロミルは、高精度なウェアラブル心電計を活用し、不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、…
わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達
2023年2月22日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス・ソリューションプロバ…
植物活性剤(バイオスティミュラント資材)開発・販売の「アクプランタ」が資金調達
2020年2月20日、アクプランタ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 植物活性剤(バイオスティミュラント資材)「Skeeponシリーズ」を開発・販売しています。 植物の乾燥・高温耐性を…
エッジAIのアルゴリズムを提供する「エイシング」が3億円調達
2019年11月20日、株式会社エイシングは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エッジAIにおいて、導入機器側でのリアルタイムな自律学習・予測を可能にするAIアルゴリズム「ディープ…
仲介手数料0円で賃貸物件が契約できるサービス「タダスム」を運営する「mediclo」が2,500万円調達
2024年1月10日、mediclo株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 medicloは、賃貸物件の仲介手数料を0円あるいは3万円(税込3.3万円)の低価格に抑えら…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集