注目のスタートアップ

血管を可視化できる光超音波3Dイメージング装置を開発・販売する「Luxonus」が2.3億円調達

company

2023年7月31日、株式会社Luxonusは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Luxonusは、無被曝かつ造影剤を用いることなく血管を可視化する独自の光超音波3Dイメージング技術を用いた汎用撮影装置の実用化を目指す京都大学・慶應義塾大学発スタートアップです。

2019年から光超音波3Dイメージング装置の製品開発に取り組み、2022年9月に医療機器製造販売承認を取得し、2023年から医療機関向けの販売を開始しています。

今回の資金は、光超音波3Dイメージング装置の開発による競争力の強化、海外への事業展開の準備に充当する予定です。


血管を撮影するには、X線コンピュータ断層撮影(CT)か、核磁気共鳴画像(MRI)が利用されています。

これらは全国の医療機関に普及している技術・装置ですが、いくつかの課題を抱えています。

たとえば、CTの場合は造影剤による副作用の心配と被曝の課題があり、MRIの場合は細かい血管を見ることができないという課題があります。

この課題を解決するため、Luxonusは光超音波3Dイメージング技術を活用した撮影装置の実用化を目指しています。

Luxonusの光超音波3Dイメージング技術は、レーザーを照射して発生する超音波を検出し、それを画像化する技術です。

この技術を活用した撮影装置は、無被曝かつ造影剤を用いないというメリットだけでなく、CT・MRIよりも微細な血管を高解像度で可視化というメリットも持ち合わせています。

そのため、各種疾患の早期診断や新しい検査に役立つものとして期待されています。

現在、京都大学医学部附属病院、慶應義塾大学病院、広島大学病院、ヒロシマ平松病院は、AMED「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靱化事業」にて、Luxonusの装置を用いた臨床研究を進めています。

医療機器の開発など、先端技術を活用した開発やその実用化には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 3D Luxonus イメージング 光超音波 医療 医療機器 医療機関 可視化 実用化 技術 撮影 株式会社 血管 装置 製造 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンラインアシスタントサービス「CASTER BIZ」などリモート人材事業展開の「キャスター」が13億円調達
2022年2月2日、株式会社キャスターは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンラインアシスタントサービス「CASTER BIZ」など、採用、経理、労務、カスタマーサポートなど様…
ARグラス用ディスプレイや空間認識エンジンを開発する「Cellid」が11億円調達
2025年4月15日、Cellid株式会社は、総額11億円の資金調達を発表しました。 Cellidは、ARグラス用ディスプレイと空間認識エンジンの開発を主軸とした事業を展開しています。 世界最大級の広…
「みらい創造機構」が大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始
株式会社みらい創造機構は、大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始することを発表しました。 「LEAP」プログラムは、大企業に集中している人材向けに、新規事業開発の環境を提供するものです。…
保険代理店向け支援サービス「保険マネージャー for Business」を提供する「TFPグループ」が1億円調達
2022年12月21日、株式会社TFPグループは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 TFPグループは、保険代理店/保険募集人向けの支援サービス「保険マネージャー for Business…
地方自治体向けのプラットフォーム構築支援や観光マネジメント事業などを手がける「Blank Marketing&Management」が資金調達
2023年8月21日、Blank Marketing&Managementは、資金調達を実施したことを発表しました。 Blank Marketing&Managementは、地方自治体向けのプラットフ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集