後継者による新規事業アイデアを競うピッチイベント 第4回「アトツギ甲子園」が開催

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中小企業庁は、第4回「アトツギ甲子園」の開催を発表しました。

「アトツギ甲子園」は、後継者が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを発表するピッチイベントです。

先代経営者がこれまでに培ってきた人材やノウハウ等の経営資源を活かしつつ、「新たに提供できる製品やサービスは何か」、「いま起こっている社会課題を解決するために貢献できることは何か」、「自分自身が熱狂できるビジネスは何か」、自問自答した先にある新規事業アイデアを、全国各地から集まった後継者が発表する舞台です。

今年度は、「北海道・東北」「関東・中部」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」の5ブロックで地方大会を設け、地方大会を勝ち抜いた後継者が集う決勝大会(ファイナル)を開催し、最優秀賞受賞者には中小企業庁長官賞を授与します。

エントリー資格

・39歳以下の中小企業後継者
・39歳以下1984年4月以降に生まれた者で代表権を持つ前の後継予定者
・親族外承継も含む
・家業とは別法人の代表を務める場合も含む(ただし、家業を今後承継予定か、家業の経営資源を活用している必要があります)

エントリー受付締切

2023年12月15日(金)


国内企業のほとんどが中小企業であり、その半数以上が60歳以上の経営者によって運営されています。

経営者の高齢化が進むにつれ、年齢を理由とした経営者の引退が増加しています。この状況下で、培ってきた知見・経営資源・雇用が失われることがないよう、次世代の経営者に引き継いでいくことが重要なテーマとなっています。

「2021年版 中小企業白書」によれば、60代経営者の後継者不在率は48.2%、70代経営者は38.6%、80代以上は31.8%となっており、数字を確認しても後継者がいない企業が少なくないことがわかります。

この後継者不足は深刻な問題として広く認識され、政府・自治体・企業などが積極的な取り組みを行っています。その結果、後継者不在率は2017年をピークに減少傾向にあります。

これまで後継者不足の主な理由は、事業を継ぐ親族が減少していることにありましたが、近年はM&Aなどによって第三者へと事業を承継するという方法の認知が進み、第三者承継を選択する経営者も増加しています。

近年は、事業の引き継ぎ自体の課題は解消されてきていますが、こうしたなかで新たに顕在化してきているのが、引き継いだ後の事業の発展・成長に関する課題です。

事業の発展・成長のためには、既存の事業を進めていくだけでは限界がある場合もあります。

「アトツギ甲子園」は、後継者が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競うピッチイベントです。

HPでは、過去開催された「アトツギ甲子園」の入賞者インタビューを読めるほか、YouTubeには第3回「アトツギ甲子園」決勝大会アーカイブなどがアップロードされています。

どのようなアイデアが評価されているのか、あるいは既存の経済資源をどのように活かしているのか知ることができます。

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