注目のスタートアップ

月面探査車「YAOKI」を開発する「ダイモン」が1.4億円調達

company

2023年7月13日、株式会社ダイモンは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ダイモンは、月面探査車「YAOKI」を開発しています。

超小型・超軽量の月面探査車です。今後、月開発に向けた月面ミッションに挑戦するほか、安価かつ高頻度に利用できる月面実験プラットフォームとしてサービスを提供します。

1回目のミッションとして、2023年秋以降に米Intuitive Machines社の月着陸船「Nova-C」により、月の南極付近に「YAOKI」を送り込みます。リモート操作により、月面走行や月表面の接写画像データの獲得などを行います。

2回目のミッションは、米Astrobotic Technology社と月輸送契約を締結しており、2024年以降の実施を予定しています。


アメリカのNASAは、2025年に有人月面着陸を目指し、将来的に月面基地の建設を開始する「アルテミス計画」を始動しています。これに続き、世界中で月開発に向けた国・民間プロジェクトが開始されています。

アポロ11号が月に降り立ったのは1969年のことであり、その後1972年12月にかけてアポロ計画が進められました。その後、月面調査・月開発は下火となっていましたが、ここ数年は再び月への注目が高まっています。

月開発が再び注目されている理由のひとつが、これまで月には水がないとされてきたものが、最新の研究により北極や南極など太陽光が当たらない場所に高い確率で水が存在するという可能性が示唆されたことにあります。

月に物資を運ぶのは非常にコストがかかりますが、月に水があれば、酸素や水素を取り出すことができ、人類が月で生活するための資源となるほか、火星などに行く燃料にも利用できます。そのため、まずは月面調査によって月のどこに水があるのかを調査することが重要となっています。

「YAOKI」は、超小型・超軽量でありながら、高強度や走行性を持ち合わせた月面探査車(ローバー)です。ダイモンはこの「YAOKI」により月面調査や月面での実証実験を行うことを目指しています。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、創業期の資金調達について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ YAOKI ダイモン 宇宙 宇宙ビジネス 探査 月開発 月面 月面探査車 株式会社 資金調達 開発
関連記事はこちら

株式会社ダイモン 中島紳一郎|民間初の月面探査車の開発事業が注目の企業

資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

学術系クラウドファンディングサイト「academist」などを展開する「アカデミスト」が4,725万円調達
2023年8月29日、アカデミスト株式会社は、総額4,725万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アカデミストは、研究者と個人をつなぐ学術系クラウドファンディングサイト「academist」や…
建設機械など大型機械・装置の遠隔操作・自動運転ソリューションを提供する「ARAV」が4億円調達
2023年3月8日、ARAV株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ARAVは、建設・林業・除雪・港湾・船舶機械に後付けで搭載できる遠隔操作・自動運転ソリューションと、自動化検…
「CM.com Japan」のメール配信サービス「Emailキャンペーン」にA/BテストとHTMLエディタ機能が追加
2020年9月24日、CM.com Japan株式会社は、9月28日から、「Emailキャンペーン」においてにA/BテストとHTMLエディタを新機能として追加し、提供することを発表しました。 「Ema…
「HonneWorks」が3,000万円調達 テック業界の社員同士でつながる社会人向け匿名SNS「WorkCircle」を正式リリース
2023年3月8日、株式会社HonneWorksは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また「WorkCircle(ワークサークル)」を正式リリースしたことも併せて発表しました…
在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービスを提供する「CORDER」が1億円調達
2022年9月7日、株式会社CORDERは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CORDERは、在宅ワーカーを活用した建築積算代行サービス「CORDER」を提供しています。 副業・フリ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集