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医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を開発・提供する「フロンティア・フィールド」が39億円調達

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2023年7月4日、株式会社フロンティア・フィールドは、総額39億円の資金調達を実施したことを発表しました。

フロンティア・フィールドは、医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を開発・提供しています。

「日病モバイル」は、専用回線を介した通信によりセキュリティを担保しつつ、職員間での通話・コミュニケーション、ナースコール・電子カルテとの連携、緊急通報などを実現するサービスです。

今後は、通話・PHSの代替としてだけでなく、あらゆる医療システム・医療機器・医療従事者をつなぐハブとして進化させていく計画です。

今回の資金は、組織体制の強化に充当します。


スマートフォンの普及に伴い、医療機関においても医療従事者間のコミュニケーションや、業務効率化に役立つアプリケーションの利用などでスマートフォンが活用されています。

一方、医療機関で扱う情報は、個人情報保護法のなかでも、もっとも守らなくてはならない重要な情報のひとつとして位置づけられているため、医療業務でスマートフォンを利用するには、セキュリティの課題を解決する必要があります。

たとえば、医療機関が保有する情報がサイバー攻撃・ウイルス・人為的なミスなどによって流出してしまうと、患者や関係者に大きな損害を与えてしまうことになります。

さらに最悪なのが、外部からの攻撃によってシステムが使えなくなってしまえば、医療機関の業務が麻痺してしまい、医療そのものに支障が生じる可能性があることが挙げられます。

たとえば、2021年10月には、徳島県つるぎ町立半田病院がサイバー攻撃の被害に遭い、電子カルテや会計などのシステムがダウンし、患者データが利用不可能になり、急患や新規患者の受け入れ停止や手術の延期などが余儀なくされたという事件が起こりました。

このような医療機関を標的としたサイバー攻撃は、コロナ禍による医療機関の急激なデジタル化によって増加しています。これはセキュリティ対策まで手が届いていない医療機関が多いことが理由であるため、医療機関ではセキュリティを担保しながらデジタル化を推進する必要があります。

フロンティア・フィールドは、外部から直接アクセスができない通信ネットワークである閉域網を利用した医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」の提供により、医療機関においてセキュリティを担保したデジタル化に貢献しています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、事業活動・成長に必須のものと位置づけて取り組んでいくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

また、社内体制を根本的に変更するようなシステム構築の場合は、資金調達なども必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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