注目のスタートアップ

メタボ予防・治療のための総合的な保健医療サービスを開発する「メドミライ」が資金調達

company

2023年6月28日、株式会社メドミライは、資金調達を実施したことを発表しました。

メドミライは、健康診断データ等の解析から数年後のメタボリスクを予測・可視化し行動変容につなげるアプリ「MIRAMED」を活用した遠隔特定保健指導の展開や、メタボ治療補助用医療機器プログラム「MED MIRAI」の開発などを手がけています。

2022年から開始した遠隔特定保健指導は、5つの健康保険組合への導入が決定しており、初年度は保健指導離脱率ゼロを達成しています。今後、検診センターなどと連携し、検診と特定保健指導をトータルに提供するためのシステム構築を進めます。

また、「MED MIRAI」は年度内の治験に向けて準備を進めています。

今回の資金は、事業開発の加速に充当します。


生活習慣病とは、偏った食生活、運動不足、ストレス、飲酒・喫煙などの生活習慣が原因で発症・進行する疾患の総称です。

生活習慣病には、がん・循環器疾患・糖尿病・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などがあります。また生活習慣病は医療費の約3割、死亡者数の約6割を占めています。そのため、生活習慣病をいかに予防するか、あるいは早期発見・早期治療につなげていくかが重要となっています。

メタボリックシンドローム(メタボ)は、内臓脂肪型肥満に加え、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの病気の危険因子を併せ持った状態のことです。これらの症状が軽かったとしても重なって起こると、糖尿病の発症や、心臓や血管の病気につながりやすいといわれています。

そのため、職場や地域は、メタボリックシンドロームに着目した「特定健診(いわゆるメタボ健診)・特定保健指導」を毎年実施しています。

特定保健指導は、生活習慣病の発症リスクが高いものの、生活習慣の見直しや改善によってリスク軽減が期待できる人を対象に行われる指導です。個々人の身体状況や生活環境などに合わせ、医師・保健師・管理栄養士などの専門家が、生活習慣を見直すためのサポートを行います。

特定保健指導は生活習慣病予防に有効であるという結果が出ていますが、指導実施の課題としては、リピーターへの対応、実施率の低迷、専門職の人手不足、技術向上の必要性、保健指導の実施方法の改善などが挙げられています。

メドミライは、特定保健指導の遠隔化・デジタル化を実現することで、特定保健指導の高度化・業務効率化・実施率の向上・離脱率の低下を実現し、指導実施の課題解決をサポートしています。

ヘルスケアは企業の健康経営にとても重要です。たとえば、雇用人数が50人未満の事業場のストレスチェックは任意とされていますが、生産性の向上のためにも実施したほうがよいでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

また、健康に働くことができる職場環境を整備するには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ MED MIRAI MIRAMED アプリ メタボ メタボリックシンドローム 予測 予防 健康保険組合 健康診断 医療 医療機器 可視化 株式会社 治療 生活習慣病 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

建築家プラットフォーム「アーキタッグ」などを運営する「青山芸術」が資金調達
2022年12月22日、株式会社青山芸術は、資金調達を実施したことを発表しました。 青山芸術は、建築家プラットフォーム「アーキタッグ」や、建築家と家を立てたい人をマッチングする「titel(タイテル)…
自動貯金アプリ「finbee」運営の「ネストエッグ」が2.5億円調達
2019年11月12日、株式会社ネストエッグは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を運営しています。 ユーザーの銀行口座と連携…
「公認会計士 久禮義継事務所」が新たな廃業の仕方を提案する「ストップ・ザ・廃業」サービスを開始
2020年10月31日、株式会社H2オーケストレーターは、公認会計士 久禮義継事務所において、「ストップ・ザ・廃業」サービスを開始することを発表しました。 「ストップ・ザ・廃業」は、事業の継続が難しい…
課題解決型インターンシップを秋田県内の中小企業向けに提供する「ローカルクエスト」が創業・資金調達
2022年10月27日、ローカルクエスト株式会社は、2022年10月5日に創業したことと、資金調達を実施したことを発表しました。 ローカルクエストは、秋田県内の中小企業に向け、課題解決型インターンシッ…
製造業向けナレッジマネジメントプラットフォーム「blooplinter」の開発などを行う「LIGHTz」と「豊田通商」が資本業務提携
2023年7月26日、株式会社LIGHTzは、豊田通商株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 LIGHTzは、中小製造業向けDXツール「ものづくりコネクト」(旧:Pincy Park)…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集