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2023年6月19日ベトナムのITエンジニア人材を中心としたラボ型開発事業などを展開する「freecracy」が資金調達

2023年6月19日、freecracy株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
freecracyは、ラボ型開発事業、ATS/HRIS SaaS事業、HiringTechプラットフォーム「freeC」の開発・運営などを手がけています。
ラボ型開発事業では、ベトナム人優秀人材を中心とした50万人のエンジニアデータから、プロジェクトに最適なITエンジニアをアサインしてチームを構築し、システム開発などを支援しています。
独自AIと大規模なIT専門ヘッドハンターが質の高いスクリーニングを行い、案件ごとにエンジニアチームを組成しています。
また、ベトナムにおける法人設立をサポートしていることも特徴としています。
今後、IT企業を中心とした企業に向け、生産性を向上させられるATS(採用管理システム)や、HRIS(Human Resource Information System:オールインワンの人事管理ツール)などのHR SaaSを提供し、そこから得られたデータから企業それぞれの採用状況や課題に応じた人材をAIが人材プラットフォームからスクリーニングし、ラボ型開発・人材紹介に限らず、さまざまな形でエンジニアリソースを提供するグローバルエンジニアリソースサービスの提供を目指します。
さまざまな産業でデジタル化やDXが推進され、ITエンジニアの需要が急激に高まっています。
しかし、経済産業省の「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業)」によると、2018年時点ですでに22万人のIT人材が不足しており、2030年には最大で約79万人が不足すると予測されています。
そのため国内では、外国のITエンジニアを戦略的に活用することが重要となっています。
開発を海外の事業者や海外子会社に委託・発注することをオフショア開発といいます。従来は人件費の安い海外の人材を活用することで開発コストを低減することを主な目的としていましたが、近年は国内のITエンジニア不足を補うために利用されることが増えてきています。
また、従来オフショア開発では請負契約で行う受託開発が一般的でしたが、近年はラボ型開発で進めるプロジェクトも増加しています。
ラボ型開発とは、成果物ではなくエンジニアの労働に対して報酬を支払う開発方法です。ラボ型開発では、発注者は海外のエンジニアを自社専属のチームとして迎え入れ、プロジェクトを進めることができます。要件を固めずにITエンジニアを利用できるため、仕様変更などに柔軟に対応できるといったメリットがあります。
オフショアでのラボ型開発は、発注者と海外エンジニア・チームとのコミュニケーションが課題となることが多いのですが、freecracyは、日本語が堪能なコミュニケーターをプロジェクトに参加させたり、コミュニケーションにおいてもレベルの高いエンジニアを揃えたりすることで、コミュニケーションにおける課題を克服しています。
創業期はさまざまなリソースが不足しているため、戦略的にアウトソーシングを活用することが成長の秘訣です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。
また、企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
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