注目のスタートアップ

「リアルテックファンド」が育種(品種改良)の高速化を実現する技術開発と自社品種の開発に取り組む「CULTA」に出資

company

2023年6月2日、リアルテックホールディングス株式会社は、株式会社CULTAに出資したことを発表しました。

CULTAは、ゲノム情報解析と画像解析・3次元点群解析の2つのAI技術により育種(品種改良)の高速化・効率化を実現する技術の開発・提供と、自社オリジナル品種の開発に取り組んでいます。

高速育種技術は、従来10年程度の時間を必要とする品種改良を高速化し、2年程度での育種の開発を可能とします。

この技術により、世界の気候変動への体制を有する品種や、気候変動家でも高い品質を維持できる生産技術を提供します。

また、従来以上に高品質な農産物を提供し、農業の収益性向上にも貢献します。

今回の資金は、多様な環境で育成可能な高品質なイチゴの品種開発、高速育種技術の開発、ASEANをはじめとした海外展開の開始に充当します。


育種(品種改良)とは、遺伝子の変化により植物の性質が変化することを利用し、人類の目的にあった品種を選んだり作ったりする作業のことです。

古くは自然界で起きた突然変異によって性質が変化したものを選んで育成することからはじまりました。そして現代では異なる品種をかけ合わせることで目的の性質をもった品種を作る品種改良へと発展しています。

品種改良は短くても5年から10年ほどの年月がかかることが課題となっています。

こうした背景から、近年はゲノム編集技術などを利用した育種高速化技術が注目されています。

温暖化をはじめとする気候変動は、農業にとって大きなリスクとなっています。世界各地では、作物の高温障害、干ばつ害、塩害などが頻繁に発生し、作物の生産性・品質に被害を及ぼしています。

品種改良はこうした気候変動に対応した品種を作り出すために重要であり、育種高速化技術は、変化の激しい気候変動にいち早く対応するために重要な技術となっています。

事業の拡大のためには資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ゲノム解析 作物 品種改良 技術 技術開発 株式会社 気候変動 画像解析 育種 農業
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

キャリアコンサルタントの「フォワード」が7,600万円調達 生成AIを用いた転職サービスを提供開始
2023年7月24日、株式会社フォワードは、総額7,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、特許出願中のデータ整形技術を用いた生成AI×転職・キャリアアップのサービスである「キャリア…
リモートワーク環境整備プラットフォーム「リモートHQ」提供の「HQ」が7億円調達
2022年11月16日、株式会社HQは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HQは、社員ごとに最適なリモートワーク環境の整備をアウトソースできる福利厚生サービス「リモートHQ」を提供…
音声入力とAI要約で診療録を自動作成する「medimo」を手がける「Pleap」が資金調達
2023年12月22日、株式会社Pleapは、資金調達を実施したことを発表しました。 Pleapは、医療機関向けに、診察会話の音声入力とAI要約でSOAP形式のカルテ原稿を自動作成するWebアプリ「m…
スポーツジム向けオーダーメイドサプリメントサーバー「GRANDE」などを展開する「ドリコス」が3.3億円調達
2023年7月25日、ドリコス株式会社は、総額3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ドリコスは、ヘルスケアの領域で、データとハードウェアをかけ合わせ、健康の自動化を実現するヘルス…
特別な体験型コンテンツに出会える予約サイト「Otonami」とインバウンド向け予約サービス「Wabunka」を展開する「J-CAT」が11.3億円調達
2025年5月15日、J-CAT株式会社は、総額11億3000万円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は18.3億円となります。 J-CATは、大人のための非日常体験を提供する…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集