創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年6月9日「リアルテックファンド」が育種(品種改良)の高速化を実現する技術開発と自社品種の開発に取り組む「CULTA」に出資

2023年6月2日、リアルテックホールディングス株式会社は、株式会社CULTAに出資したことを発表しました。
CULTAは、ゲノム情報解析と画像解析・3次元点群解析の2つのAI技術により育種(品種改良)の高速化・効率化を実現する技術の開発・提供と、自社オリジナル品種の開発に取り組んでいます。
高速育種技術は、従来10年程度の時間を必要とする品種改良を高速化し、2年程度での育種の開発を可能とします。
この技術により、世界の気候変動への体制を有する品種や、気候変動家でも高い品質を維持できる生産技術を提供します。
また、従来以上に高品質な農産物を提供し、農業の収益性向上にも貢献します。
今回の資金は、多様な環境で育成可能な高品質なイチゴの品種開発、高速育種技術の開発、ASEANをはじめとした海外展開の開始に充当します。
育種(品種改良)とは、遺伝子の変化により植物の性質が変化することを利用し、人類の目的にあった品種を選んだり作ったりする作業のことです。
古くは自然界で起きた突然変異によって性質が変化したものを選んで育成することからはじまりました。そして現代では異なる品種をかけ合わせることで目的の性質をもった品種を作る品種改良へと発展しています。
品種改良は短くても5年から10年ほどの年月がかかることが課題となっています。
こうした背景から、近年はゲノム編集技術などを利用した育種高速化技術が注目されています。
温暖化をはじめとする気候変動は、農業にとって大きなリスクとなっています。世界各地では、作物の高温障害、干ばつ害、塩害などが頻繁に発生し、作物の生産性・品質に被害を及ぼしています。
品種改良はこうした気候変動に対応した品種を作り出すために重要であり、育種高速化技術は、変化の激しい気候変動にいち早く対応するために重要な技術となっています。
事業の拡大のためには資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | 3次元点群解析 CULTA ゲノム解析 リアルテックホールディングス 作物 品種改良 技術 技術開発 株式会社 気候変動 画像解析 育種 農業 高速化 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年9月16日、株式会社Specteeは、資金調達を実施したことを発表しました。 SNSや気象データなどから解析した災害情報をリアルタイムに配信するサービス「Spectee Pro」や、AI開発…
一般社団法人全国農業会議所は、令和4年度「経営継承・発展等支援事業」の2次募集について発表しました。 地域農業の担い手の経営を継承した後継者が、経営継承後の経営発展に関する計画(販路の開拓、新品種の導…
2021年1月14日、株式会社Live Smartは、中国電力株式会社と資本提携契約を締結したことを発表しました。 Live Smartは、スマートホーム・コントローラー「LS Mini Next」や…
2023年7月10日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2023年度「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」に係る追加公募について発…
東京都は、令和5年度「製品開発着手支援助成事業」の募集を開始したことを発表しました。 製品・技術開発を行う都内中小企業者等に対して、開発実施にあたって考えなくてはならない素材や機能、手法の選定等の技術…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
