注目のスタートアップ

現場業務のDXを支援するソリューション「コネクテッドワーカーソリューション」を提供する「FairyDevices」が21億円調達

company

2023年6月6日、FairyDevices株式会社は、総額約21億円の資金調達を実施したことを発表しました。

FairyDevicesは、現場業務のDXを支援する「Connected Worker Solution(コネクテッドワーカーソリューション)」を提供しています。

現場作業のリアルタイム遠隔支援、熟練工スキルのデジタル化による技能伝承、非コア業務削減による効率化などを実現し、現場業務全体のデジタル化を支援するソリューションです。

現場作業者が身に着けた首掛け型のウェアラブルデバイス「THINKLET」により現場の音声・動画を複数拠点向けに同時配信して現場と本部をつなぎ、遠隔支援を実現します。

また、現場作業者ひとりひとりの作業・スキルを可視化することで正確な工程管理を可能にするほか、位置情報・センサーで現場作業者の作業を把握し安全な職場を実現します。

さらに、収集したデータをもとに熟練工AIを構築、最終的に作業支援が可能なAIを実現します。

今回の資金は、プロダクト開発、マーケティング、人材採用などに充当します。


世界の労働人口の約80%は、建設・製造・農業・運輸・教育・ヘルスケア・小売・ホテルなどのノンデスクワーカーであり、国内では約半数がノンデスクワーカーです。

このようにノンデスクワーカーは労働人口において大きな割合を占めているものの、現在提供されているITツール・ソリューションはデスクワーカー向けのものがほとんどであり、ノンデスクワーカーのデジタル化が進んでいないという状況にあります。

つまり、AIといった先端技術の研究が進み、ビジネスで応用されてさまざまな業務効率化が進められているものの、現場はこのテクノロジーの恩恵にあずかれていないということになります。

現場のデジタル化が進まない理由としては、デジタル人材が少ないこと、現場DXに対応したソリューションが少ないことなど、さまざまな要素が挙げられます。

とくに、現場はインターネットに直接つながっている作業が少ないため、テクノロジーによる支援やデータ取得が難しいという課題があります。

そのため現場をデジタル化するためには、カメラなどによって現場を可視化することがまず第一歩となります。

FairyDevicesの「コネクテッドワーカーソリューション」は、作業員にカメラとマイクを内蔵した首掛け式のウェアラブルデバイスを身に着けてもらい、それを通じて遠隔支援をすることで業務効率化を図ると同時に、現場の可視化・データ取得を行い、AIの学習に利用するというアプローチで、最終的には現場で活用できるAIを構築するというソリューションです。

DXの推進には課題を適切に設定し、解決のためのサービスの選定が必要となります。創業手帳では無料で専門家を紹介していますので、DX推進の際にご活用いただけます。また、「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Connected Worker Solution DX FairyDevices THINKLET ウェアラブルデバイス コネクテッドワーカーソリューション センサー ソリューション データ デジタル化 ものづくり 位置情報 動画 収集 可視化 安全 工場 工程管理 把握 拠点 支援 株式会社 業務 現場 製造業 資金調達 配信 音声
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

特定技能専門人材紹介事業などを展開する「Proud Partners」と「アイドマ・ホールディングス」が資本業務提携
2023年8月10日、株式会社アイドマ・ホールディングスは、株式会社Proud Partnersと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Proud Partnersは、特定技能専門人材紹介…
契約書レビュー支援サービス「AI-CON Pro」が正式リリース
2020年2月7日、GVA TECH株式会社は、「AI-CON Pro」の正式版をリリースしたことを発表しました。 「AI-CON Pro」は、企業ごとのビジネス環境に則して契約書レビュー支援をするサ…
「新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業(熱分野・寒冷地での脱炭素化先⾏モデル創出事業)」補助金
一般社団法人環境技術普及促進協会は、「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」における「新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業(⑥熱分野・…
レーザー核融合商用炉の実現を目指す「EX-Fusion」が18億円調達
2023年7月6日、株式会社EX-Fusionは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EX-Fusionは、高出力・高繰り返しレーザー技術と連続ターゲット供給装置や最先端の光制御技術…
営業・マーケティング向け動画プラットフォームを提供する「LOOV」が資金調達
2025年3月28日、株式会社LOOVは、資金調達を発表しました。 LOOVは、プレゼン動画を制作・活用するSaaS「LOOV」を開発・提供しています。 対象者の属性に応じてプレゼン内容が自動的に変化…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集