注目のスタートアップ

心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器「超聴診器」の研究開発を行う「AMI」が9.1億円調達

company

2023年6月6日、AMI株式会社は、総額9億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

AMIは、心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器「超聴診器」の研究開発を通して、聴診DXに取り組む九州初の研究開発型スタートアップです。

心臓聴診において、環境に左右されず、精緻かつ素早く医師の診断をアシストする情報を提供する聴診器の開発や、遠隔聴診に対応したビデオチャットシステムの開発などに取り組んでいます。

2022年10月12日には、心音と心電を同時取得できる小型デバイス「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」の薬事承認を取得しています。

今回の資金は、「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」の販売拡大や、心疾患診断アシスト機能の薬事承認取得、心疾患の早期発見と重症化予防に寄与するデジタルバイオマーカーの実現と臨床応用に向けた研究開発の推進に充当します。


日本において心疾患は、がんに次ぐ死亡原因第2位の病気で、1年間におよそ20万人がこの心疾患によって亡くなっています。

心疾患は高齢化に伴って患者が増加しており、早期発見を実現する仕組みや、革新的な治療法などの需要が高まっています。

心疾患の兆候を捉えるには、心臓の音を聴診器によって聞いたり、心臓超音波装置(エコー検査)によって心臓の動きなどを把握したりすることが必要となります。

エコー検査はさまざまな兆候を捉えることが可能ですが、一方でその装置は持ち運べる大きさではなく、備えつけている医療機関でしか検査できないという課題があります。

心疾患は突然死を招く急性のものも多く、その兆候を捉えられるような日常的な検査手法が求められています。

歴史のある手法である聴診器による聴診は、手軽であり、心疾患の兆候以外にもさまざまな疾患を捉えることができるというメリットがあります。

しかし近年はエコー検査などが普及したことや、聴診は医師のスキル・経験によってそのクオリティが大きく左右されてしまうことなどの理由により、聴診を行う医師が減少しています。

AMIは、テクノロジーによって聴診器による診察をサポートすることで、より多くの医療機関で心疾患の早期発見を実現することを目指しています。

技術開発には多くの資金が必要となるため、資金調達に関するノウハウを知っておくことが重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AMI アシスト 医療 医療機器 心疾患 心臓 株式会社 研究開発 聴診器 診断 資金調達 超聴診器 遠隔医療 遠隔聴診
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

企業間海外決済プラットフォームを展開する「RemitAid」が6,000万円調達
2022年9月13日、株式会社RemitAidは、6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 RemitAidは、法人用クレジットカードを用いた国際決済プラットフォーム「RemitAid」…
エッジAI向けファブレス半導体開発・設計を手がける「EdgeCortix」が2,000万ドル(約30億円)調達
2023年10月4日、EdgeCortix株式会社は、総額2,000万ドル(約30億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 EdgeCortixは、エッジAI向けファブレス半導体開発・設計を手が…
遊休農地を活用した「シェア畑」など農業ビジネス展開の「アグリメディア」が4.5億円調達
2019年11月1日、株式会社アグリメディアは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 遊休農地を活用した、サポート付きの市民農園「シェア畑」や、農業求人サイト「あぐりナビ」、…
デジタル技術を駆使した次世代の建築を開拓する建築系スタートアップ「VUILD」が2.3億円調達
2025年9月10日、VUILD株式会社は、総額約2億3000万円の資金調達を発表しました。 VUILDは、自社工場に導入されたデジタルファブリケーション技術を駆使し、建築の設計から部品製作まで一貫し…
網羅型タンパク質アレイにより自己抗体研究などに革新をもたらす「プロテオブリッジ」が1.8億円調達
2022年6月30日、プロテオブリッジ株式会社は、1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、スパークス・グループ株式会社が運営する「未来創生3号ファンド」です。 プロテオブ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集