注目のスタートアップ

iPS細胞を用いた心筋再生医療の事業化を目指す「Heartseed」が20億円調達

company

2023年5月25日、Heartseed株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Heartseedは、iPS細胞を用いた心筋再生医療の事業化を目指すバイオベンチャーです。

心不全において、iPS細胞から作成した心筋細胞を補充するというアプローチにより治療する手法の事業化を目指しています。

2021年にはリードパイプラインである他家iPS細胞から作製した心筋球(HS-001)の全世界での開発・製造・販売について、デンマークのNovo Nordisk A/S(Novo Nordisk社)と独占的技術提携・ライセンス契約を締結しています。

以降、Novo Nordisk社と連携して国内治験と海外治験開始の準備を進めています。国内では、2022年12月に第1/2相治験(LAPiS試験)で患者への投与を開始し、3例目まで投与を進めています。

今回の資金は、LAPiS試験の推進と、上市に向けた体制の整備に充当します。


心不全とは、何らかの原因で心臓のポンプ機能が低下し、全身の血液が滞ってしまう状態のことです。

症状としては、胸の痛み、動悸、息切れなどをもたらし、寿命を縮めます。治療を行った場合でも症状が悪化していくことがあり、また根本的に治療する方法がないことが大きな課題となっています。

病状が進行した場合は、補助人工心臓治療や心臓移植が必要となります。しかし多くの人が知っているように日本は臓器提供件数が少なく、必要とするだけの移植手術が行えていないという現状があります。

iPS細胞やES細胞を利用した再生医療は、こうした治療困難な状態や病気などの治療法として期待されています。

Heartseedは、iPS細胞から作製した心筋細胞を補充するという心不全の治療法の事業化に向けて取り組みを進めています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Heartseed iPS細胞 Novo Nordisk バイオベンチャー 事業化 再生医療 心不全 心筋細胞 心臓 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマート水産養殖の「ウミトロン」が「東京海上日動火災保険」と業務提携
2021年11月16日、ウミトロン株式会社は、東京海上日動火災保険株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ウミトロンは、持続可能な水産養殖の実現のため、水産養殖にIoT・AI・衛星リモ…
EV充電サービスを展開する「プラゴ」が協調融資による資金調達を実施
2023年9月15日、株式会社プラゴは、日本政策金融公庫 新宿支店、三井住友銀行、りそな銀行 池袋支店からの協調融資による資金調達を実施したことを発表しました。 プラゴは、オンライン予約・決済が可能な…
コミュニティサイト・アプリを開発・運用できるシステム「CSエリート」を提供する「CS Technologies」が1.1億円調達
2023年7月8日、株式会社CS Technologiesは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミュニティ作成・運営を実現できるカスタマーサクセスプラットフォーム「CS…
車窓XRの基盤システムを開発する「DUAL MOVE」が資金調達
2023年3月14日、株式会社DUAL MOVEは、資金調達を実施したことを発表しました。 DUAL MOVEは、自動車などの車窓への映像表示により、車窓越しに見える実際の景色に重ね合わせるXRコンテ…
アスリートのコンディション・体調管理システム「ONE TAP SPORTS」提供の「ユーフォリア」が資金調達
2019年12月12日、株式会社ユーフォリアは、資金調達を実施したことを発表しました。 アスリートのコンディション・体調管理システム「ONE TAP SPORTS(ワンタップ・スポーツ)」を開発・提供…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集