注目のスタートアップ

配筋検査自動化ツール「Modely」やBIM/CIMモデルや点群データの共有・管理クラウド「LinkedViewer」などを提供する「DataLabs」が4.3億円調達

company

2023年5月10日、DataLabs株式会社は、総額4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

DataLabsは、点群・三次元モデルをベースとしたクラウド型コミュニケーションツール「LinkedViewer(リンクト・ビュアー)」や、配筋検査自動化ツール「Modely(モデリー)」を提供しています。

「LinkedViewer」は、BIM/CIMモデルや点群を共有・可視化できるクラウドサービスです。

点群データ・3次元モデルの任意の箇所にコメントをつけることができ、その他の各種データ(写真・帳票・図面など)を紐づけ、データを一元管理することができます。

さらにURLリンクの共有により、3Dデータを利用した情報共有ができるため、コミュニケーションミスを削減できます。

「Modely」は、LiDAR付のiPadで取得した3次元データにより、配筋検査を省力化するサービスです。

指定した領域内の鉄筋の全自動3次元モデル化、配筋検査項目の自動計測、検査結果の帳票化、任意の箇所へのコメント付与、距離計測などの機能を備えています。

デジタルデータを活⽤した鉄筋出来形計測の試⾏要領(案)に準拠した「新技術」として承認されています。

今後、既存プロダクトの拡販や、インフラの老朽化によって増加する構造物の修繕工事需要などに資するプロダクト開発を進めていく予定です。

今回の資金は、既存プロダクトの機能拡充、新規開発、人材採用などに充当する予定です。


国土交通省は建設業における施工・管理の効率化のため、BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling, Management)を推進しています。

BIM/CIMとは、コンピューター上に現実と同じ建物の3次元モデルを立ち上げ、各部材の仕様・サイズをはじめ、設計から施工までの各工程において必要な情報を可視化・管理するシステムです。

このシステムは、計画・調査・設計の段階から3次元モデルを導入することで、その後の施工・維持管理などのプロセスにおいても3次元モデルを活用し、事業全体の情報共有や、生産・管理を効率化・高度化することを目的としています。

国交省は、2023年までに小規模工事を除くすべての公共事業にBIM/CIMを原則適用することを決定したこともあり、建設業界で急速に導入が進んでいます。

こうした背景から、建設業界では3次元モデルの活用が推進され、3次元モデルを軸としたサービスのニーズが高まっています。

業務効率化はすべての領域において重要となっており、近年はさまざまなサービスが市場に登場しています。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを自社の使いやすいように導入することができます。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3Dデータ 3次元モデル BIM CIM DataLabs LinkedViewer Modely ツール モデリー リンクト・ビュアー 建築 建設 株式会社 検査 点群データ 自動化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

長距離ワイヤレス給電「AirPlug」の「エイターリンク」が2億円調達
2021年10月5日、エイターリンク株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スタンフォード大学発のベンチャー企業で、心臓のペースメーカーをはじめとした医療機器をワイヤレス給電す…
中高生向けキャリア探究サービスを運営する「RePlayce」に「積水ハウス投資事業有限責任組合」が出資
2024年7月31日、株式会社RePlayceは、積水ハウス投資事業有限責任組合から出資を受けたことを発表しました。 RePlayceは、RePlayceは、中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部…
電子契約サービス「リーテックスデジタル契約」を提供する「リーテックス」が3.54億円調達
2023年6月9日、リーテックス株式会社は、総額3億5,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リーテックスは、電子契約サービス「リーテックスデジタル契約」を提供しています。 受注契約から…
海外取引の課題を解決するグローバルマルチ決済プラットフォームを提供する「RemitAid」が1.5億円調達
2024年8月20日、株式会社RemitAidは、総額1億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 RemitAidは、海外企業との取引を簡単にするグローバルマルチ決済プラットフォーム「R…
広告運用代行事業やメディア事業を展開する「WonderSpace」が社債1億円を含む2億円の資金調達を実施
2022年8月24日、株式会社WonderSpaceは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これは、1億円の銀行借入と、りそな銀行・北陸銀行それぞれを財務代理人・引受人として無担保社債…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集