注目のスタートアップ

アバターロボット「newme」やアバター技術に関するコア技術を開発するANA発スタートアップ「avatarin」が20億円調達

company

2023年4月5日、株式会社日本政策投資銀行、株式会社三菱UFJ銀行は、avatarin株式会社による総額20億円の第三者割当増資(シリーズAラウンド)を引き受けたことを発表しました。

avatarinは、アバターロボット「newme」やアバター技術に関するコア技術を開発する、ANAホールディングス株式会社発のスタートアップです。

「newme」は、「avatarin」プラットフォームを介して、体を移動させずに人の意識と存在感を伝送する新たな移動手段です。

先端にモニターが取りつけられた柱状のロボット(newme)を介し、遠隔で見て、話して、歩き回ることができます。

ビデオ通話などと違い、自分の意志で遠隔地の空間を動くことができることを特徴としています。

2021年から水族館や美術館などで運用を開始しており、今後、国内の空港や、海外空港、ホテル、病院、役所、駅、コンビニなど、サービス案内業務や誘導が必要な現場に順次展開を行っていく計画です。


アバターとは自身の分身となるキャラクターや器となる表象のことです。

アバターという概念が登場したのはビデオゲームやSF小説の領域であり、以降、アバターの概念が徐々に定着していきました。

近年は、VR(Virtual Reality:仮想現実)やメタバースがビジネスの世界において注目されています。こうした仮想空間を自由に歩き回ったりするには、自身の分身となるものが必要となります。VRでは主に3DCGで作られたキャラクターがアバターとして利用されています。

また、アバターをデジタルな世界だけでなく、現実の世界で実現するという取り組みも行われています。

現実世界でアバターを実現する方法としては、ロボットをアバターとして利用することが考えられます。

ロボットにカメラやその他センサーを取りつけ、遠隔でロボットを操作することで、遠隔地を自由に歩いたり、その場にいる人間とコミュニケーションをとることが可能となります。

avatarinは、こうした現実世界におけるアバター(ロボット)の実現を目指しています。

このようなアバターロボットは、エンターテインメント、商業施設などにおける案内、福祉、医療、教育など、さまざまな分野での活用が期待されています。

最先端技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ANA ANAホールディングス avatarin newme アバター アバターロボット コミュニケーション ロボット 技術 株式会社 遠隔
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農業×AIによる農業支援と青果卸売事業展開の「Happy Quality」がCO2直接回収装置を研究開発する「CRRA」と業務提携
2021年6月16日、株式会社Happy Qualityは、CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)と業務提携契約を締結したことを発表しました。 Happy Qualityは、ビッグデータ・AI・…
麻酔などで解決できない痛み・不安を軽減するVRリラクゼーション「セラピアVR」を開発する「xCura」が資金調達
2024年2月8日、株式会社xCuraは、資金調達を実施したことを発表しました。 xCuraは、VRよってリラクゼーションを促す「セラピアVR」を研究・開発しています。 VRで呼吸の長さやタイミングを…
シューズの片足購買サービスを運営する「DIFF.」が1,200万円調達
2023年5月30日、株式会社DIFF.は、総額1,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DIFF.は、シューズの片足購買サービス「DIFF.」を運営しています。 左右別サイズのシューズ…
次世代の本人認証技術によるゼロトラスト型セキュリティサービスの実現を目指す「イニシャル・ポイント」が1.2億円調達
2022年12月15日、イニシャル・ポイント株式会社は、1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、モバイル・インターネットキャピタル株式会社が運営する「MICイノベーション…
モバイル・オーダー・プラットフォーム提供の「LBB」が「おおさか社会課題解決ファンド」から資金調達
2021年2月22日、株式会社LBBは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、大阪信用金庫とフューチャーベンチャーキャピタル株式会社が共同設立する「おおさか社会課題解決ファンド」です。 L…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集