注目のスタートアップ

複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE」運営の「WBP」が資金調達

company

2023年4月6日、株式会社WBPは、資金調達を実施したことを発表しました。

WBPは、美容従事者向け複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE(サロンビレッジ)」を運営しています。

「SALON VILLAGE」は、初期費用ゼロで、独立志望の美容従事者に設備が備わった1室を占有できる空間と、独自のブランド化ができる働き方サポートシステムを提供しています。

2023年4月現在、5店舗を運営しています。

今回の資金は、システム開発、店舗出店に充当します。


厚生労働省の「令和3年度衛生行政報告例」によると、美容室の数は年3,000件~6,000件ペースで増加しており、2021年度には全国に264,223店舗存在しています。

この店舗数はコンビニの店舗数の約5倍と非常に多く、飽和状態であるといわれています。

また、美容師免許を持つ人は全国に120万人いますが、実際に美容師として働いている人は全体の40%といわれています。離職率の高い業界であることも知られており、働き方の改革が求められています。

美容業界では、新卒でサロンに入社し、アシスタントとして働きながらレッスンを行い、数年後にスタイリストとなり、そのサロンでスタイリストとして継続して働くか、転職を行います。その後、スタイリストとして技術を確立していき独立するというキャリアが一般的となっていました。

最終的に独立を選ぶのは、自分で働き方を決められるということが大きいのですが、開業後1年以内に廃業してしまうサロンが約60%にものぼるということもあり、独立して成功することが困難であるという課題を解決することも重要となっています。

そこで近年美容業界で注目されているのが、フリーランスとしての働き方です。

フリーランスの美容師は、サロンの一角を貸してもらい自分の裁量で仕事を行う「面貸し」といった方法や、サロンとの業務委託契約で働くという方法が主流となっていましたが、近年は仕事環境を提供するレンタル専用のサロンであるシェアサロンが登場し、フリーランスの美容師から高い注目が集まっています。

従来までサロンの立地や認知度が集客にとって重要だったのですが、近年はSNSを活用することでスタイリスト自身にファンがつき、シェアサロンでも仕事を行うことが可能となっています。シェアサロンではこうしたブランディング支援も行っています。

今後シェアサロンが美容業界にとってどのような立ち位置になるのか注目が必要です。

サロンは美容師が仕事をするために必要ですが、起業家が仕事をするためにはオフィスが必要となります。シェアオフィスやコワーキングスペースを利用する手もありますので、そのほかのオフィス形態と比較検討するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、これらのオフィスを比較し、創業期に最適なオフィス形態を明らかにしています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SALON VILLAGE WBP サロン サロンビレッジ シェア シャアサロン ビューティー 株式会社 美容 美容室 美容師 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中国向け越境進出支援事業などを手がける「xxxxnese」が1.4億円調達
2024年9月26日、株式会社xxxxneseは、約1億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は3.4億円となりました。 xxxxneseは、中国向け越…
エンジニア向けリスキリングプラットフォーム「TechTrain」などを展開する「TechBowl」が3.1億円調達
2023年8月28日、株式会社TechBowlは、総額約3億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TechBowlは、エンジニア向けリスキリングプラットフォーム「TechTrain(…
オーダー・メイド・インソール「HOCO」開発の「ジャパンヘルスケア」が1,400万円調達
2019年12月27日、株式会社ジャパンヘルスケアは、総額約1,400万円の資金調達の実施を発表しました。 AIによる写真解析と3Dプリンタを活用したオーダー・メイド・インソール「HOCO(ホコウ)」…
「五常・アンド・カンパニー」が「静岡銀行」との間で5億円のソーシャルローン契約を締結
2022年6月1日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、株式会社静岡銀行との間で5億円のソーシャルローン契約を締結したことを発表しました。 この資金はインドのグループ会社であるSATYA MicroC…
キーワード検索・記事・YouTube動画の要約からTwitter投稿を自動化する「ZipNews」ベータ版がリリース
2023年5月29日、株式会社Agoraxaは、「ZipNews」のベータ版をリリースしたことを発表しました。 「ZipNews」は、OpenAI社の大規模言語モデルGPT-4を活用した自動記事作成・…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集