注目のスタートアップ

腸内細菌叢バンクの構築により腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装とマイクロバイオーム創薬を推進する「メタジェンセラピューティクス」が11億円調達

company

2023年4月5日、メタジェンセラピューティクス株式会社は、総額11億円の資金調達を実施したことを発表しました。

メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢バンクの構築により、腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装と、マイクロバイオーム創薬を推進しています。

マイクロバイオーム創薬は、腸内細菌叢に対する基礎研究から導き出された作用機序や、腸内細菌そのものをターゲットとした創薬です。

メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢移植を起点とした独自のマイクロバイオーム創薬に取り組んでいます。腸内細菌叢移植を活用した臨床研究によってあらかじめ安全性・有効性を確認し、薬効成分を絞り込むことで、開発の成功率を高めています。

今回の資金は、腸内細菌叢バンクの構築・運用、腸内細菌創薬プログラムの研究開発の加速に充当します。


腸内細菌叢移植(Fecal Microbiota Transplantation:FMT)とは、健康な人の便に含まれている腸内細菌を移植することで、潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患を改善・治療するものです。

腸内細菌叢とは腸に住む細菌の群れのことであり、腸内フローラとも呼ばれています。

腸内細菌叢のバランスは、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病、糖尿病、肥満などの生活習慣病、アレルギー疾患、精神疾患、便秘症、過敏性腸症候群など、さまざまな疾患に関わっていることが近年の研究で明らかにされつつあります。

FMTはこうしたさまざまな疾患の治療法として諸外国で実施されているほか、腸内細菌叢を中心としたマイクロバイオーム(体内・体表に生息する微生物)の解析などを通じた創薬研究が進められています。

メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢バンクの構築・運営により、国内におけるFMTの社会実装と、FMTを起点としたマイクロバイオーム医薬品の開発を目指しています。

研究開発型のビジネスでは戦略的な資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ FMT マイクロバイオーム創薬 メタジェンセラピューティクス リバーストランスレーショナルリサーチ 創薬 医療 医薬品 株式会社 研究開発 腸内フローラ 腸内細菌 腸内細菌叢 腸内細菌叢バンク 腸内細菌叢移植 臨床研究 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農業×AIによる農業支援と青果卸売事業展開の「Happy Quality」が資金調達
2020年10月20日、株式会社Happy Qualityは、資金調達を実施したことを発表しました。 ビッグデータ・AI・光学センサなどを活用した高品質・高単価なメロン・トマトの生産や、青果卸売事業を…
経営コンサルティング提供の「ライトアップ」と請求書買取の「OLTA」が業務提携
2019年12月26日、株式会社ライトアップは、OLTA株式会社と業務提携したことを発表しました。 これにより、全国の中小企業に向け、クラウドファクタリング・サービスの提供を開始します。 OLTAは、…
産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare」を開発する「Borderless」が資金調達
2022年7月1日、株式会社Borderlessは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、累計調達額は約4.3億円となります。 産業用スマートヘルメットサービス「CrossWare…
趣味のオンライン・レッスン・サービス「miroom」運営の「ミコリー」が2億円調達
2020年11月30日、株式会社ミコリーは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 趣味のオンライン・レッスン・サービス「miroom」を運営しています。 著名な講師による趣味の本格的なレ…
チーム・コミュニケーション解析「We.」開発の「Laboratik」が2.1億円調達
2020年3月10日、Laboratik株式会社は、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 組織やチームのエンゲージメントをリアルタイム解析するサービス「We.」を開発・提供し…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集