「事業再構築補助金」第10回公募 申請受付は6月上旬開始予定

subsidy

2023年3月30日、「事業再構築補助金」第10回公募が開始されました。

「事業再構築補助金」は、新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、事業再編という思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援する補助金です。

補助金額

「成長枠」
中小企業者等、中堅企業等:
【従業員数20人以下】100万円~2,000万円
【従業員数21~50人】100万円~4,000万円
【従業員数51~100人】100万円~5,000万円
【従業員数101人以上】100万円~7,000万円

「グリーン成長枠(エントリー)」
中小企業者等:
【従業員数20人以下】100万円~4,000万円
【従業員数21~50人】100万円~6,000万円
【従業員数51人以上】100万円~8,000万円
中堅企業等:100万円~1億円

「グリーン成長枠(スタンダード)」
中小企業者等:100万円~1億円
中堅企業等:100万円~1.5億円

「卒業促進枠」成長枠・グリーン成長枠の補助金額上限に準じる

「大規模賃金引上促進枠」100万円~3,000万円

「産業構造転換枠」
中小企業者等、中堅企業等:
【従業員数20人以下】100万円~2,000万円
【従業員数21~50人】100万円~4,000万円
【従業員数51~100人】100万円~5,000万円
【従業員数101人以上】100万円~7,000万円
※廃業を伴う場合は、廃業費を最大2,000万円上乗せ

「最低賃金枠」
中小企業者等、中堅企業等:
【従業員数5人以下】100万円~500万円
【従業員数6~20人】100万円~1,000万円
【従業員数21人以上】100万円~1,500万円

「物価高騰対策・回復再生応援枠」
中小企業等、中堅企業等:
【従業員5人以下】100万円~1,000万円
【従業員6~20人】100万円~1,500万円
【従業員21~50人】100万円~2,000万円
【従業員51人以上】100万円~3,000万円

補助率

「成長枠」
・中小企業者等1/2(大規模な賃上げを行う場合2/3)
・中堅企業等1/3(大規模な賃上げを行う場合1/2)

「グリーン成長枠(エントリー・スタンダード共通)」
・中小企業者等1/2(大規模な賃上げを行う場合2/3)
・中堅企業等1/3(大規模な賃上げを行う場合1/2)

「卒業促進枠」
・中小企業等1/2
・中堅企業等1/3

「大規模賃金引上促進枠」
・中小企業等1/2
・中堅企業等1/3

「産業構造転換枠」
・中小企業者等2/3
・中堅企業等1/2

「最低賃金枠」
・中小企業者等3/4
・中堅企業等2/3

「物価高騰対策・回復再生応援枠」
・中小企業等2/3
・中堅企業等1/2


事業再構築補助金について、詳しくはこちらの記事を>>
事業再構築補助金 第10回以降の内容とは?スケジュールも含めて紹介

「事業再構築補助金」は、ポストコロナに向けた取り組みを支援するために2020年度第3次補正予算にて創設された補助金です。

最大1億円を補助するという補助金ですが、中小企業が想定する事業再構築の費用のボリュームゾーン(100万円~5000万円)との乖離が大きく、補助金依存や過大投資が誘発されてしまうおそれがあったほか、事業再構築のニーズが高い飲食店・宿泊業の補助金の採択割合は23%で、あまりニーズの高くない製造業が27%採択されており、必要とする事業者に支援が行き届いていないことが指摘されていました。

そこで今回の第10回公募で大きな変更が行われました。

これまで「通常枠」は売上減少が要件となっていたのですが、コロナ禍が落ち着いているということもあり、この要件では利用できない事業者も増えてくると考えられます。

そのため第10回では「通常枠」がなくなり「成長枠」が創設され、市場規模が10%以上拡大する業種・業態への転換を支援します。

ほかにも「大幅賃上げ・規模拡大へのインセンティブ」「産業構造転換枠の創設」「サプライチェーン強靱化枠の創設」「一部申請類型における複数回採択」などの変更点があるため、よく確認して申請を行いましょう。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、それぞれ最適化してメールでお知らせをする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 事業再構築補助金 助成金 新型コロナウイルス 補助金
詳細はこちら

事業再構築補助金

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

この記事を読んでいる方に編集部からおすすめ

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「育業中スキルアップ助成金」
公益財団法人東京しごと財団は「育業中スキルアップ助成金」について発表しました。 従業員が育業中のスキルアップを希望し、その受講料等を支援する企業に対し助成金を交付する制度です。 対象企業 ・都内に本社…
汎コロナウイルスワクチンなど開発の「エピトマップ」が3億円調達
2021年12月16日、エピトマップ株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、日本全薬工業株式会社と、動物アレルギー検査株式会社です。 エピトマップは、理化学研究所人工…
「ヘルステック研究所」の体温・症状などの健康観察を行うアプリ「らくらく健康観察」が9/1から無償提供
2020年9月1日、、株式会社ヘルステック研究所は、「らくらく健康観察」を、2020年9月1日から2021年3月までの期間、全3プランを無償で提供することにしたとを発表しました。 「らくらく健康観察」…
「事業復活支援金」申請期間が6/17まで延長 差額給付の申請受付も開始
「事業復活支援金」の申請期限が、2022年6月17日(金)まで延長されました。 「事業復活支援金」は、新型コロナウイルス感染症影響により、売上が大きく減少している中小法人等・個人事業者等の事業の継続・…
「成長型中小企業等研究開発支援事業」補助金 4/20締切
中小企業庁は「成長型中小企業等研究開発支援事業」について発表しました。 中小企業者等が大学・公設試等と連携して行う研究開発とその事業化に向けた取り組みを最大3年間支援するものです。 「補助事業期間」 …

大久保の視点

明治大学でビジコン開催!優勝は明治大学文学部1年の大神千朋さん・多様性支援のDelquiデルクイ
2023年3月15日(水)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第1回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われた。 明治大学の各学部…
(2023/3/15)
「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」
2022年10月28日、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」が閣議決定されました。 原材料価格の上昇や円安の影響などにより、エネルギー・食料品な…
(2022/11/4)
大手がスタートアップ買収で25%減税!創業手帳が背景を解説
大企業によるスタートアップ(新興企業)買収の際の法人税が軽減される方向で検討されている。既に、オープンイノベーション税制と言って買収ではなく、出資(増資)の…
(2022/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集