「アドインテ」と「ZETA」がEC領域におけるリテールメディア構築で業務提携 

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2023年3月28日、株式会社アドインテは、ZETA株式会社とリテールメディアにおける共同事業展開に向けて提携したことを発表しました。

アドインテは、Wi-FiセンサーとiBeaconが一体となった独自開発のIoTセンサーにより店舗内での顧客の行動を蓄積・解析し、小売業などにおけるO2Oマーケティングを実現するソリューション「AIBeacon」、リアルな行動にもとづいたターゲティング広告「AIGeo」などを展開しています。

ZETAは、EC商品検索・サイト内検索、レビュー・口コミ・Q&A、ハッシュタグ、OMO・DXソリューション「ZETA CXシリーズ」を展開しています。

今回の提携により、リアル店舗とECなどのオンラインをシームレスにつなぐOMOソリューション「ZETA CLICK」や、EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」などZETA社の技術を活用し、リテールメディア構築における開発領域を広げ、配信・運用・分析が行える共同事業を展開します。


Web広告における主流な広告配信手法のひとつに、サイトを閲覧しているユーザーのWeb上での行動から最適な広告を配信するターゲティング広告があります。

ユーザーの行動を把握するため、表示された広告からサードパーティCookieというものが発行され、個人の行動データを記録しています。

一方で、このユーザーの個人情報を利用するターゲティング広告の仕組みは、ユーザーが意図していない情報を収集することになるため、プライバシー保護の観点から世界的に規制の流れとなっています。

そこで注目されているのがリテールメディアです。

リテールメディアとは、小売業者が持つ会員基盤を活用し、消費者の購買データや行動データを広告配信に利用するビジネスモデルのことです。

店頭・フロアでの行動データ、ECサイトやアプリから得られるデータなどさまざまな顧客データを統合することで、ユーザーへの最適な広告の配信を実現し、顧客の購買体験を向上させます。小売業者は広告配信という新たな収益を得ることができるほか、顧客データの活用につなげることができます。

アドインテは、IoTとAIを活用し小売業のリテールマーケティングを支援してきましたが、今回、ECサイトを中心としたOMO施策に強みを持つZETAとの提携により、EC領域においても流通小売企業のDXを支援していくようです。

消費者の購買行動の変化やプライバシーの問題などにより、オンライン・オフライン共にPR・マーケティング手法の大きな変革が必要となっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期でも低コストで実施できるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

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カテゴリ トレンド
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