注目のスタートアップ

建設機械など大型機械・装置の遠隔操作・自動運転ソリューションを提供する「ARAV」が4億円調達

company

2023年3月8日、ARAV株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ARAVは、建設・林業・除雪・港湾・船舶機械に後付けで搭載できる遠隔操作・自動運転ソリューションと、自動化検証シミュレーターを開発・提供しています。

遠隔操作ソリューション「MODEL V」は、大型機械・装置のペダルやハンドル・スティックに遠隔操作用のアタッチメントを後付けで搭載し、エッジコンピューターを介して遠隔で操作することができます。

遠隔操作時には、専用コントローラーや、汎用コントローラー(ゲーム用のコントローラー)、ジョイスティックコントローラーなどが利用でき、対応デバイスもスマートフォン・タブレット・ノートPCなどマルチデバイスに対応しています。

ARAVによると、「MODEL V」は市販されている建機の84%に対応しています。

2023年3月現在、40社以上と共同実証実験を行っており、提供台数増加に向けた生産体制強化を段階的に進めていく計画です。

今回の資金は、本格的な量産製品の開発・サービスの立ち上げ、自社プラットフォーム技術の横展開、組織体制の強化などに充当します。


建設や土木における遠隔施工は、危険な場所での施工、人手不足の解消などに資するものであり、現在普及に向けた取り組みが進められています。

国内では、遠隔による無人化施工は雲仙普賢岳噴火災害対策(1991年)から本格的に導入され、危険地域、とくに災害現場における復旧作業で活用されています。

今後は、一般的な建設現場・土木工事においても、作業時における事故の低減、人手不足の解消のために導入が進んでいくと考えられます。

ARAVは、この遠隔施工で必要となる、建機・大型機械の遠隔操作・自動運転ソリューションを開発・提供しています。

既存の建機に後付けのアタッチメントを取りつけることで遠隔操作を可能とするため、すでにある建機を活用することができるという点を特徴としています。

最新技術の開発には、潤沢な資金を必要とします。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウを解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ARAV ソリューション デバイス 大型機械 建機 建設 建設業 建設機械 株式会社 機械 自動運転 装置 資金調達 遠隔 遠隔操作
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

音楽アーティストとインフルエンサーのマッチングサービス「Meme(新:minc)」を運営する「BabyJam」が1.2億円調達
2023年8月23日、株式会社BabyJamは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 BabyJamは、アーティストとインフルエンサーのマッチングサービス「Meme」を運営し…
運送企業向け業務支援SaaSや車両売買プラットフォームを提供する「Azoop」が13.8億円調達
2022年6月9日、株式会社Azoopは、総額13億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Azoopは、「トラッカーズ」というサービスブランドで、運送企業向け業務支援SaaS「トラッ…
独自冷凍技術により地域のパン屋さんと消費者をつなぐ「パンフォーユー」が資金調達
2021年2月8日、株式会社パンフォーユーは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社ギフティとは、資本業務提携契約を締結しています。 パンフォーユーは独自開発の冷凍技術を活用し、個人向…
ヒトの潜在的な情報も可視化するテクノロジーを活用してマーケティング事業などを展開する「AIQ」が16億円調達
2022年3月31日、AIQ株式会社は、総額約16億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIQは、ヒトの表面的な情報だけでなく見えない領域(Inside)も含めた様々な情報をテクノロジーによっ…
可動産プラットフォーム事業を展開する「YADOKARI」が3.2億円調達
2024年5月7日、YADOKARI株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 YADOKARIは、「タイニーハウス」「ミニマルライフ」「多拠点居住」に着目し、自由な生…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集