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2023年2月22日わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達
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2023年2月22日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス・ソリューションプロバイダーである株式会社マクニカです。
NEXTAGEは、2019年からわさび促成栽培技術の開発と自動栽培の実現に向けた実証試験に取り組んでいます。
露地栽培と比較して大幅に期間短縮した促成栽培技術を開発した後、促成栽培技術を安定的に再現するための栽培設備のモジュール化を進めていました。
今回の資金調達は、そのモジュール化に目処が立ち、販売に向けた製品開発、販促活動を加速化させることを目的としたものです。
国内の農業では高齢化・後継者不足による農業人口の減少が大きな課題となっています。
この課題を解決するため、大規模経営の確立や、ICT・ロボット・センサー技術などの先端技術の活用により省力・低コストの生産体制を実現することが求められています。
農業におけるテクノロジーの活用では、すでに農業用ドローンや、農地を管理するセンサー、収穫支援ロボットなどを導入している農家の事例を確認できます。
一方で、農業では天候・災害・気候変動も課題です。これらの課題はIoTなどでは完璧に対応できないため、植物工場というものが構想されています。
植物工場は完全に管理された環境で半自動/自動で青果物を栽培するというものです。
現在は主にレタスなどの葉物野菜が栽培されています。レタスは高さが大きく変わらず、育つ場所も一定であるため、規格に沿ったものに育ちやすいというメリットがあります。さらに衛生面での課題が少ない水耕栽培で育てられるため、現在の植物工場に向いている要因です。
ところで、わさびの栽培方法には、渓流や湧き水を利用したわさび田で栽培する水わさび(沢わさび)と、畑で育てる畑わさび(陸わさび)の2種類があります。
水わさびは栽培できる環境が限られているのですが、風味に優れていることが特徴で高級品として知られています。
一方で、人手不足が進んでいることもあり、水わさび・畑わさび共に生産量の減少が続いており大きな課題となっています。
NEXTAGEは、わさび栽培の課題を解決し、誰でもわさびを栽培できる環境を整備するため、促成栽培技術とその管理手法をパッケージするモジュールの開発を行っています。
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