創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年2月6日光診断薬「Pickles」を用いた臨床検査の社会実装を目指す「HILO」が資金調達

株式会社北洋銀行、株式会社北海道二十一世紀総合研究所は、2023年2月1日付でHILO株式会社に「北洋SDGs推進2号ファンド(北洋SDGs推進2号投資事業有限責任組合)」を通じて1,000万円出資したことを発表しました。
HILOは、光診断薬「Pickles(ピクルス)」を開発し、臨床検査としての社会実装を目指しています。
光診断薬「Pickles」は、慢性骨髄性白血病(CML)において、投薬開始前に分子標的薬(TKI)の効き目や最適な投与量を患者ごとに測定できる技術です。
現在、2026年度の薬事承認を目指した取り組みを進めています。将来的には肺腺癌など他の癌へと適用を拡大する予定です。
分子標的薬とは、病気の原因となっているタンパク質など特定の分子のみに作用する治療薬のことです、
従来の抗がん剤はがん以外の細胞に働きかけるため副作用が強かったのですが、分子標的薬はがん細胞のみを狙い撃ちするため副作用が弱く、さらに高い効果を発揮するという特徴があります。そのためがん治療においては今後広く利用されていくことが予測されています。
一方、分子標的薬は患者ごとにその効果や副作用が異なり、さらにそれは経過観察しないと判明しないことが課題となっています。また分子標的薬は薬価が高く、患者に身体的・経済的な負担を与えてしまっています。
光診断薬「Pickles」は、細胞などに蛍光色素を導入することで、細胞を可視化し、生きたままリアルタイムで観察する、蛍光バイオイメージング技術を応用した薬効診断法です。
HILOは、事前に分子標的薬の効果やその投薬量を患者ごとに測定できる世界を実現することで、分子標的薬による治療の課題を解決することを目指しています。
研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 | 
|---|---|
| 関連タグ | CML HILO Pickles TKI がん ピクルス 光診断薬 分子標的薬 医療 慢性骨髄性白血病 株式会社 治療 蛍光バイオイメージング技術 資金調達 | 
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
平成30年10月29日、エルピクセル株式会社は、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 人工知能を活用した医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」などの画像診断支援・画像解析ソフトウ…
2022年1月19日、株式会社Unitoは、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 帰らない日数分の家賃が差し引かれる料金システム“リレント”を採用した住宅サービス「unit…
2022年5月31日、株式会社インゲージは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 インゲージは、顧客対応クラウド「Re:lation(リレーション)」、社内外のメールを集約するメール共…
2024年7月23日、NOT A HOTEL株式会社は、総額約55億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約105億円となりました。 NOT A HOTELは、…
2022年7月6日、株式会社フェズは、株式会社インテージと、小売店舗の店頭棚画像の解析領域において連携を開始することを発表しました。 フェズは、逆算型OMOプラットフォーム「Urumo OMO」、小売…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
                        
								