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光診断薬「Pickles」を用いた臨床検査の社会実装を目指す「HILO」が資金調達

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株式会社北洋銀行、株式会社北海道二十一世紀総合研究所は、2023年2月1日付でHILO株式会社に「北洋SDGs推進2号ファンド(北洋SDGs推進2号投資事業有限責任組合)」を通じて1,000万円出資したことを発表しました。

HILOは、光診断薬「Pickles(ピクルス)」を開発し、臨床検査としての社会実装を目指しています。

光診断薬「Pickles」は、慢性骨髄性白血病(CML)において、投薬開始前に分子標的薬(TKI)の効き目や最適な投与量を患者ごとに測定できる技術です。

現在、2026年度の薬事承認を目指した取り組みを進めています。将来的には肺腺癌など他の癌へと適用を拡大する予定です。


分子標的薬とは、病気の原因となっているタンパク質など特定の分子のみに作用する治療薬のことです、

従来の抗がん剤はがん以外の細胞に働きかけるため副作用が強かったのですが、分子標的薬はがん細胞のみを狙い撃ちするため副作用が弱く、さらに高い効果を発揮するという特徴があります。そのためがん治療においては今後広く利用されていくことが予測されています。

一方、分子標的薬は患者ごとにその効果や副作用が異なり、さらにそれは経過観察しないと判明しないことが課題となっています。また分子標的薬は薬価が高く、患者に身体的・経済的な負担を与えてしまっています。

光診断薬「Pickles」は、細胞などに蛍光色素を導入することで、細胞を可視化し、生きたままリアルタイムで観察する、蛍光バイオイメージング技術を応用した薬効診断法です。

HILOは、事前に分子標的薬の効果やその投薬量を患者ごとに測定できる世界を実現することで、分子標的薬による治療の課題を解決することを目指しています。

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