注目のスタートアップ

再生可能エネルギーの導入・ 調達コンサルティングなどを手掛ける「クリーンエナジーコネクト」が9億円調達

company

2023年1月26日、株式会社クリーンエナジーコネクトは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。

クリーンエナジーコネクトは、RE100参加企業などに向けたグリーン電力(再生可能エネルギー)の導入計画の立案、実行支援、導入後の効果検証、目標達成までのグリーン電力ソリューションをワンストップで提供しています。

今回の資金は、オフサイトコーポレートPPA用サービスのNon-FIT低圧太陽光発電所の開発、顧客の再エネ利用率向上に向けた取り組み、さらなる専門人材の採用、組織体制の強化に充当する予定です。


国連によってSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

企業では、脱炭素化の取り組み(カーボンニュートラル)や、事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーにするRE100といった取り組みが進んでいます。

クリーンエナジーコネクトは、オフサイトコーポレートPPA(バーチャルPPA)の推進により、国内の再生可能エネルギーの普及を支援しています。

オフサイトコーポレートPPAとは、再エネ電力の所有者であるデベロッパーなどと企業(電力を必要とする者、需要家)が、事前に合意した価格と期間において売買契約を結び、企業が保有する土地以外の場所(オフサイト)で発電された再エネ電力を企業に供給する方式のことです。

さらにオフサイトコーポレートPPAには、フィジカルPPAとバーチャルPPAがあります。

フィジカルPPAは、電力と非化石価値をセットで需要家に供給するものであり、バーチャルPPAは、電力は市場または小売電気事業者に供給し、非化石価値を需要家に供給するというものです。

フィジカルPPAのほうがシンプルな仕組みですが、発電所と需要地点が同一の電力エリアにないといけない、電力契約の変更が必要となるといった制限があります。

バーチャルPPAでは、環境価値を購入することで、既存の電力契約のまま再エネ比率をアップさせることが可能となるため、柔軟性のある運用が可能となります。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。こうした再エネ電力の契約などは、今後重要な取り組みとなっていくことが予測されます。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Non-FIT太陽光発電所 RE100 オフサイトPPA クリーンエナジーコネクト コンサルティング バーチャルPPA 再エネ 再生可能エネルギー 太陽光発電 株式会社 資金調達 非FIT
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

商用EVを開発・製造する「EVモーターズ・ジャパン」が1億9500万円調達
2024年8月6日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額1億9500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約65.6億円となりました。 EVモーターズ・ジ…
ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発する「Lexi」が2,000万円調達
2022年10月20日、株式会社Lexiは、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Lexiは、ビルオーナーと移転企業のマッチングプラットフォーム「SERECT」を開発・提供しています…
研究用ロボットや人型ロボット開発の「東京ロボティクス」が2億円調達 「五十嵐電機製作所」と資本業務提携
2021年12月16日、東京ロボティクス株式会社は、株式会社五十嵐電機製作所との資本業務提携を通じ、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 東京ロボティクスは、研究用のロボットアームや人型ロボ…
風を3次元に可視化する小型・高性能ドップラーライダーシステムを保有する「メトロウェザー」が7億円調達
2022年4月11日、メトロウェザー株式会社は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メトロウェザーは、風を3次元に可視化する小型・高性能ドップラーライダー「Wind Guardian…
都会での余暇をプロデュースし、クラフトコーラ「OFF COLA」などを手がける「CityCamp」が資金調達
2022年4月21日、CityCamp株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 CityCampは、“なんでもできる街で、何もしないをしませんか”をコンセプトに、DNVB(Digitally…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集